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ストライクウィッチーズ 流星の白虎と暴れ馬のウサギ
第2部
取り残された者達……。後編
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ーネが二人して、食堂で入れてきたコーヒーの入ったポットを傾け、一人一人にコーヒーを注ぎながら、配っていく。
「おはようございます、ウィーラーさん。コーヒーをどうぞ」
「……おぅ」
そう言って宮藤から受け取ったコーヒーをブラックで飲んでいると、傍にいたシャーリーが「うえぇ〜……」とか言いながら、こう続けてくる。
「ブラックかよ……砂糖とミルクは無いの?」
「黙って飲め」
「おぉ、コーヒーだけにブラックな対応」
「るせー」
とまぁ、会話ともギャグとも付かない言葉を交わしつつ、俺とシャーリーが隣同士でコーヒーを飲んでいると、少し遅れてミーナ中佐が入ってくる。
作戦室へと入ってきたミーナ中佐は、俺達と同じ様に宮藤達からコーヒーを「ありがとう」と言いつつ、受け取り、一口飲むと俺達の方に向けて、ゆっくりと口を開いていく。
「皆、朝早くから集まってもらって悪いわね。でも、重要な話なの。だから、よく聞いてね」
と言うミーナ中佐の言葉に、俺達は机の上にコーヒーの入ったカップを置きつつ耳を傾けていく。
「皆、前にガリアはディエップで行われた上陸作戦が失敗に終わったのは知っているわね?」
「………」
予想はしていたけど、やっぱりこの種の話か……。思わず苦虫を?み潰した様な表情になる俺。
そんな表情を見られないように、少しうつむきながら、俺はミーナ中佐の言葉に更に耳を傾けていく。
「作戦に参加した艦隊及びウィッチが全滅した所から、上陸部隊も全滅したと思われていたわ……だけど、昨日”動きがあった”の」
(……え?)
ミーナ中佐の言葉に思わず、心の中でそう呟きながら、俯いた顔を上げ、俺は更に話に耳を傾けていく。
「昨日の深夜2時30分頃、ブリタニア陸軍の通信所がディエップからの通信をキャッチしたの」
「っ!!」
この話を聞いた瞬間、俺は思わず立ち上がりそうになった。
だってそうだろ?全滅したと思われる部隊にいるはずの戦友が生きているかもしれないんだから。
そんな闇の中で一筋の光を見つけたかの様な感覚と興奮をグッと堪えつつ、俺は三度、ミーナ中佐の言葉に耳を傾けていく。
「その通信は僅か一瞬だったらしいけど、ディエップに上陸した上陸部隊が生存している事を告げる物だったそうよ……この通信以降、連絡は取れてないみたいだけど、この通信を根拠に連合軍司令部は”上陸部隊に生存者がいる”と判断。これを受け、連合軍司令部は本日、ディエップ上陸部隊の救助作戦を正式に発令……もう此処まで言えば、皆分かるわよね?」
「……そう、我々、第501統合航空団もこの作戦に正式に参加する事になった!」
ミーナ中佐の言葉に続く様に、そう言い放つ坂本少佐の言葉を受けて、この場にいたメンバー全員が「おぉ……」と感嘆する中、俺は一人、机の下で拳を握りしめていた
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