暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga3-Aアインハルトの苦悩〜Pain of a memory〜
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†††Sideアインハルト†††
チームナカジマの合宿として無人世界カルナージのホテルアルピーノに、私はヴィヴィオさんア達と共にやって来た。
昨日は、ルーテシアさんとリヴィアさんが建設したアスレチックで汗を流し、午後は湖でもっぱら水泳に勤しんだ。以前、水中では水中の筋肉の使い方というものがあり、柔らかく持久力のある筋肉が出来るとノーヴェコーチから教わりましたが、確かによいトレーニングでした。
(そして今日は・・・)
「メガーヌさん、ルールー、リヴィ、本日より3日間お世話になります!」
クラウスの記憶にも登場する方が多く居らっしゃる八神家の皆さんが、この合宿に合流します。
「ええ、ゆっくりしていってね。・・・えっと、みんなのコテージは2番館、右から3番目ね♪ ルーテシア、リヴィア。案内してあげて」
「あ、ええですよ。2人とも、今はトレーニング・・・ってゆうか、ストレッチ中やろ? 宿泊先は教えてもらったし、2人もそうやけどヴィヴィオ達も気にせんで続けててな」
はやてさんからのお気遣いに、ルーテシアさんとリヴィアさん、それにヴィヴィオさん達は「はいっ!」と元気いっぱいの返事をしました。私も遅れて「ありがとうございます」と小さくですが一礼した。
「・・・お父さん? アインハルトさんがどうかしたの?」
「ん? いや・・・。なんでもないよ、フォルセティ」
八神家の皆さんがコテージに向かって歩いていく中、ルシルさんだけはその場に留まったまま、私を見ていました。ルシルさんの目は、まるで私の胸の内を見透かしているような鋭さで、居心地の悪さを感じました。今なお過去の過去の記憶に悩んでいる私の気持ちは、ルシルさんなら解かってくれるかもしれません。
「おーい、ルシル君。早く荷物を置いてしっかりストレッチせえへんと、ヴィヴィオ達に一杯食わされるかもしれへんよ♪」
「ああ、すぐに行くよ。・・・ヴィヴィオ、コロナ、リオ、アインハルト、それにルーテシアとリヴィア。今日の練習会を楽しみにしているよ。お互いに頑張ろうな」
そう言ってルシリオンさんは、八神家の皆さんやメガーヌさんと共に宿泊用コテージへ歩いて行きました。私はその背中に向かって「あ・・・」手を伸ばそうとしたのですが、すぐに思い留まる。私のこの悩みを相談してもいいのか迷ってしまったから。
「あの、アインハルトさん・・・」
おずおずと私を呼んだのはヴィヴィオさんでした。いつもは明るい表情で声を掛けてくださるのですが、今のヴィヴィオさんの表情は曇っていて。普段通り接し方をしているつもりでしたが、ヴィヴィオさんには気付かれているのかもしれません。私の胸の内に渦巻くある感情が、ヴィヴィオさん達との間に壁を作ってしまっていることに。
「はい、どうし
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