暁 〜小説投稿サイト〜
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Saga2セインテストと融合騎〜Memory with them〜
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たしより何倍も強くなったお前と争うなんて絶対にやだ。・・・ヴィータなら解かるだろ? あたしにとって、マイスター・・・オーディンは本当に大切な存在なんだ」

「まぁ解かるっちゃ解かるが、ルシルも言ってたとおり、オーディンとアイツは記憶で繋がっててもオーディン自身じゃねぇんだぞ」

セインテストの存在意義だっていう“エグリゴリ”の救済。戸籍や財産を用意する協力者の手によって、オーディンやルシル達クローンは、その存在意義を果たすために世界に解き放たれる。そんな話を、リアンシェルトに負けたルシルからしてもらったのはもう数ヵ月前。

(複製スキルや複製されたもの、それに魔術しか受け継いでこないって話だったけど、本当は歴代のセインテストシリーズの記憶も受け継いできたってことを知った)

「ルシルがオーディンの、それまでのセインテストシリーズの記憶を持っていることを黙っていたのは、ルシルとオーディンを混在させないため。アギト、今のお前がまさにそうだ」

「でもさ。でも、オーディンの記憶なんだ。あたしの名前がまだ開発番号だった頃、ガラクタって呼ばれてた頃、あたしにアギトって名前をくれた・・・」

――私はこの地で独りでね。よかったら私の友達になってくれないか?――

――自壊する必要なんてないよ。それにわざわざ辛い場所に戻る必要もない――

――あそこに戻らなくて、いい?・・・じゃあもうガラクタ(クラム)って呼ばれない?――

――ああ、呼ばれないとも。呼ばせもしない――

――・・・もうクラムって殴られない?――

――っ・・・ああ、殴られないとも。君を傷つけようとする奴が居たら、私が守るよ――

――・・・もう、クラムは死んで役立て、って言われない?――

――当たり前だ。君はクラムじゃない。何せ私を捕らえたのだからな。君は、すごい子だよ――

――戻りたくない・・・死にたくない・・・――

――じゃあ決まりだな。・・・アギト――

――?? アギト・・・?――

――そう、アギト。君の新しい名前だよ、アギト――

――アギト・・・・あたしは、アギト!――

――これからよろしく頼む、アギト――

――うんっ、マイスター!――

あの日、オーディンと交わした話は今でも鮮明に思い出せる。それほどまでにあたしにとってオーディンは世界の全てだった。その後で“闇の書”だった頃の“夜天の書”がオーディンの元に転生して、シュリエルリート(今はリインフォース・アインス)やシグナム、ヴィータ、シャマル、ザフィーラとグラオベン・オルデンって騎士隊を作ったりもした。

(戦いばかりだったけど、それでもそれ以上に幸せな時間を過ごせた)

グラオベン・オルデンの最期は本当に悲しくて辛かったけど、またこ
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