暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga2セインテストと融合騎〜Memory with them〜
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のピースサインを作っているものだった。
「ふふ、楽しそう♪」
みんなの視線が写真データに釘付けになっているところで、俺の視界にそろそろと静かに歩いて来るはやて達が入った。
ヴィータ達は横に6脚と並べられた椅子の列に座り、俺とアイリは1つ前の列の椅子に座っている。通信端末を見せるためにみんなに振り向いているからこそ、俺とアイリははやて達の姿をいち早く見つけることが出来た。
俺とアイリの視線に気付いたはやてが自分の唇に人差し指を置いて、しー、と口を動かした。その仕草がまた可愛らしい。そしてアインスやリインと一緒に、ヴィータ達の座る椅子の後ろで屈んだ。
「お、またメールが来たな。私、八神はやて。今、あなた達の後ろに居るの」
ヴィータとシャマルとアギトがバッと勢いよく振り返り、シグナムとザフィーラは察しているのか振り向くことなく小さく笑みを浮かべていた。
「わっ!」
「ですっ♪」
「・・・」
そう言って勢いよく立ち上がるはやてとリイン、そして気恥ずかしそうに頬を染めるアインス。3人の体は背もたれに完全に隠れていたため、「うわっ!?」とヴィータ達は割りと本気で驚きを見せていた。そんなサプライズを終えて満足そうなはやて達と「お疲れ様」と労い合う。
「みんな、遅くなってごめんな〜。ちょう渋滞に捕まってしもうてな」
「お待たせです〜」
「すまなかった」
はやて達が謝ることじゃないことで彼女たちが頭を下げたから、「気にしないでください」と言うシャマルに俺たちは同意を示すために頷いた。
「おおきにな。さてと、出港時間までもうちょいやから、今のうちに軽くお腹に入れとこうか」
そういうわけで、ミッドを発つ前にレストラン街で早めの昼食を摂ることになった。それぞれの着替えなどが入ったスポーツバッグを手に取り、ロビーから移動開始。
「なのはちゃん達が一緒に来られへんかったのは寂しいけど、八神家揃って出掛けられるのは嬉しいな〜♪」
「そうですね。なかなか休暇が揃いませんでしたし」
「必ずと言っていいほど、ルシルとアイリの休暇が合わなかったな」
アインスにそう言われた俺とアイリは顔を見合わせて「確かに」と苦笑い。俺とアイリは、シャルを部隊長とする特務零課――特別機動戦闘騎隊と、管理局組織の自浄部署である内務調査部に所属しているわけだが、まぁ割と忙しい。
(ドーピング用の魔力結晶すべて、リアンシェルト戦で失ったことが痛かった)
特騎隊として交戦した魔導犯罪者の魔力を奪ったり、チーム海鳴やトリシュを始めとした元オランジェ・ロドデンドロンのメンバーからも日々少しずつ魔力を貰ったりと、いろんな手段で魔力結晶を作っているがまったくと言っていいほどに足りない。
(リアンシェル
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