第11話 明智五郎編
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柄にもなく涙があふれそうになった。
『よし、これでオケー。都内だけだよね。』
「あぁ、さすがにその後転院して県外に行かれてたらどうしようもないけど」
『・・・・・ちなみに精神崩壊させた相手の顔とか覚えてるよね。』
「もちろん!」
『なら、ここからは吾郎の出番だ!今、都内の精神科病棟のある患者を調べた。一人ずつ顔写真出すからターゲットが出たら教えて。』
ちなみに都内全部だから相当な人数がいる。覚悟して。
そういわれた明智だが、もちろん自分ができることがそれくらいならどんなに過酷な道でも構わないと決意を固めた。
果てのない罪との向き合いが始まった。
人数や顔は把握していたけれども精神障害で入院してる人数の多さに絶望しかけるも周りの励ましや他のDMOのメンバーが自分の任務の合間に手伝ってくれたこともあって徐々に判断することができた。
被害者だと判明すればあとは翼の出番らしい。
『∞魔法』
「今のは∞魔法の一つ<シンクロノイズ>対象者の心に直接語り掛ける能力だ」
『死んでいないのならば、心のどこかに本人がいておびえている状態。だから直接怯えを取り除く』
「一応今日は一人、今谷崎がその人がいる病室を見張ってる。失敗はしないけど念のため」
そういいお開きになった。
そして次の日、
「谷崎から連絡あった。無事目覚めたらしい。今検査したりカウンセリングを受けたりしているらしいが、特に後遺症などはないそうだ。」
国木田さんからの報告に僕は安堵した。
『安心するのはまだ早い。たった一人だからね・・・・さっさと全員終わらせよう』
「おぅ・・・って言ったけど。能力使うのって結構疲れるんだろう?焦らなくていいから」
自分が言うのもなんだけど。そう付け加えて。
『心配してくれてるの?ありがとう。でも大丈夫。』
そんなやり取りを見ていた太宰はうんうんと頷いて
「二人は言いコンビになりそうだね!!」
「「??」」
「おい、まさか・・・・」
国木田は嫌な予感がした。
「よし、これが解決した暁には翼を教育係に任命しよう。」
もちろん私たちも協力するさ。
「おい、それって翼だけに負担かからねぇか?」
俺たちのサポートもしてんだぞ。
「そうだね・・・・だから、翼に頼まないでいい情報は自分で見つけよう!!」
「「「「「 お前が言うな!! 」」」」」
即座に突っ込まれていた。
「おい、無理しなくていいんだぞ?」
『大丈夫・・・・吾郎と協力するの楽しそうだし、そもそも俺の部屋の隣に吾郎の隣に部屋を作ったのだってこのためなんだろうし』
あぁ・・・と国木田も遠い目をする。
そういえばその指示出していたのっ
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