第11話 明智五郎編
[8/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
たっけ?僕の部屋、翼の隣になるって」
『・・・うん。つまり高確率で太宰さんも近くに来るってこと』
そういい、思いっきり翼はため息を吐いた。その姿に苦笑いをしていた。他にも国木田さんや中也さんからは黙って肩をたたかれたし、相当振り回された人たちなのだろう。
「・・・・・・・で、翼は今何してるの?」
光っているコマンド文字で何かを調べているらしい。
これが異能力の力だ。俺たちはペルソナ覚醒者は異世界でしか力が出せなかったが、現実にはタイプの違う異能力者が全体の4割を占めるらしい。
話には聞いていたが、あの時は獅童のことで頭がいっぱいだったからそれどころではなかったし途中から怪盗団の話で持ち切りだったからすっかり忘れていた。
翼は数多くいる異能力者の中でもたくさんの種類を持つ多重能力者らしい。(といっても1つの異能から)なり立っているとのことだったが。
「おや、もう始めているね・・・・・」
そこに入ってきたのは太宰さんと・・・・・・
「そこにいる彼が話していた人物ですか・・・・・」
眼鏡をかけたいかにもお役所仕事という感じの人物だ。警察関係者だろうか。思えばここに警察関係者が来たことは一度もなかった。認知上僕がやったと思っていないからなのかも知れないが。
「紹介しよう。彼は坂口安吾。警察独立組織、異能特務課所属だ。」
異能特務課といえば警察の中でも独立したい位置におり、しかし、どの部署よりも地位が上の部署である。公安の人と話したときもそう話していたし、冴さんの話に出ることもあった。
「よろしくお願いします。」
話を聞いてみればどんな人かと思いましたが、なかなか礼儀正しい人じゃないですか。
あなたとは大違いだ。
いきなり太宰さんにそう話した坂口さん。
仲があまり良くないのだろうか。
『昔からああだよ。あの二人』
”昔”というのは前世という者らしい。ここに所属している異能力者、無能力者も何人かがこの世界に転生をしているらしい。
一応翼から前世がある人の名簿を渡された。僕自身のしでかしたことを知っている人たちらしい。そして、前世でもっとたくさんの人を殺してきた人たちがおおぜいいた。現在まだ12歳という泉鏡花ちゃんも35人殺したというのだから、僕が事件を起こしたことも嫌味を言う人は1人もいなかった。
「そうそう、彼に来てもらったのはね・・・・・」
どうやら坂口さんが所属する、異能特務課に記憶を封じる能力者が所属しているらしい。今はただの明智吾郎ということにはなっているけど、いつ何かの拍子で思いだすかもしれない。現にDMOのメンバーは異能力無効化の太宰を除き、どっかで見たような感じがする。と違和感を覚えたそうだ。
だったら、ただの明智吾郎もいないことに
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ