第11話 明智五郎編
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」
僕は思わずうつむいた。
「社会を新しく作りたい・・・そういったよね?償いたいとも」
「だったら、ある意味この探偵事務所への就職はいいのかもしれない」
徳島君の言葉に目を丸くした。
「そう、パレス内でしか改心できない。それは学生だったからであって社会に出ればその人を解決に導くやり方はいくらでもあるんだ。」
「警察は組織に縛られるからすぐには動けない。悪いことをしている大物との癒着が行われていたりとかね」
獅童がいい例だ。
「だけど、私たち探偵事務所は法に縛られない。逮捕する権利はないけど操作する権限は与えられる。証拠がないから捕まえられないと泣き寝入りをする人も証拠さえ見つかれば捕まえられる」
「それに・・・・君も変わりたいんじゃないの?それとも探偵業は嫌いだった?」
嫌い?そんなはずはない。そうでもなければ探偵なんて名乗るはずがない。たとえそれが都合がよかったとしても。
ぶんぶん首を振る。
「じゃぁさ、なろうよ・・・・・本物の探偵に。自分で起こした事件ではなく誰かに起こされた事件を解決するために」
その言葉で決心した。
「よろしくお願いします」
新たな自分に生まれ変わるDMO社員として。
そういった話が終わり疲れ始めたのを感じた時与謝野さんが休ませろとその場はお開きとなった。
自分も気が張っていたらしくすぐに医務室のベットで眠りについた。
次の日は昨日の今日ということで与謝野さん、ともう一人医療の権化で副社長である森鴎外先生が来て軽い問診をしただけだった。(超大物がDMOの副社長だったことに驚愕したが良い人そうだった)。与謝野先生には森先生は腹の中真っ黒だからと教えられたが。まさか目の前でいう者だからこちらが汗ダラダラだった。当の本人は笑っていたが。関係が良好なんだろうとうかがえた。
そのさらに次の日から、いろんな人が自己紹介もかねて医務室に見舞い(?)僕からしたらコントをしに来ているのではないかとも思うのだが、おそらくすでに知っているだろうに皆優しいと思う。
ただ、中にはなぜか体を宙に浮かせながらやってきたり先が鋭い蝕手ぽいのを出させてみたりかなり個性の強い人たちだったけど。
そして、毎日やってくる人も中にはいる。
「翼は毎日来てるけど仕事の方はしなくていいのかい?」
『してるよ・・・・でも毎日見舞いに来たって戻ってからすればいいし・・・・・』
僕は彼のことを翼と呼び始めた。何より同い年だったし、向こうからも翼と呼んでくれといわれたのでじゃあ吾郎で構わないとお互い名前で呼んでくれている。
『それに・・・・・』
?
『となり、工事の音でうるさい。』
「・・・・・?あぁ、そういえば太宰さん言って
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