第11話 明智五郎編
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させてもらったよ。鴨志田事件よりも前の精神暴走事件、廃人化の実行犯。」
ついに来たか。
「・・・・・・・すべて調べたとおりです。自分は認められたかった。獅童に付き従うふりをしながら最終的には自分が獅童の息子だといって絶望を植え付ける。それが自分の計画だった。他の人はどうなろうと関係なかった。だからッ」
奥村春と佐倉双葉のことが頭をよぎり言葉が詰まる。彼女らは完全な被害者なのだ。闇の中にいすぎた自分とは違う。
「でも、今はそうじゃないんだろう?君にもほんのひとときでも怪盗団として活動している形跡があるね。それと、特にジョーカー、いや雨宮くんとは親しかった。」
そういわれルブランでのひとときや吉祥寺でビリヤードを行った時のことを思いだす。
「どう?楽しかったかい?」
「・・・・・・・楽しかった。」
だからこそもっと早く出会っていればと今でも思う。
「・・・・・・・これからどうしたい?」
これまで珍しく一切口を開かず、話を聞いていた乱歩が問いかける。
「え?」
「パレスで相打ちになって死んだと思ったら生きてて、しかも3か月経ってて何もかもが解決していて、で、君はどうしたい?」
「ちなみにあの後のことだけど明智君が通っていた高校だけど。探偵なんてやってなくて一般人の明智吾郎になっていていつの間にか退学したことになっていた。」
せかすようでわるいけどさぁ。どうしたいの?これから
どうしたいか、もちろん殺してしまった人はもとに戻らないし廃人化した人をどうやって元に戻すのかなんてわからない。だけど、社会のためにできることはあるんじゃないか、
「・・・・・償いたい。自分のせいで大衆を巻き込み、悲しませた。だったら、自分たちで社会を新しく作り変えるんだ!!」
「・・・・・・・へぇ、言葉にしたら顔色良くなったじゃん」
乱歩は満足げに笑った。
「なら・・・・ここに優良企業が目の前にあるんだけど」
・・・・・・・・・え?
明智は目をパチパチと瞬かせた。
「・・・・太宰、すでにこうするつもりだったな」
「・・・・はぁ」
「でもそうなったらいいよね。探偵が増えるわけだし」
「え?え?どういうことですか?」
「君をDMO社に歓迎するよ。」
ちなみに福沢さんと森さんには許可とってるよ!。
あっけらかんに言い放たれた言葉にその場にいた全員が終始無言。
なんと用意周到なことか。
「・・・・福沢さんがOK出したなら、こっちとしても異存はないけど?」
「まぁ、太宰さんが言いそうなことだし」
「で、でも、探偵王子なんて呼ばれてましたけど所詮は偽物です。自分で犯罪起こしてあたかも解決して見せた、探偵なんて呼ばれるわけには・・・・
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