第11話 明智五郎編
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バーである佐倉双葉と奥村春の肉親を殺した張本人。
敗北した僕を、罵倒するのかと思ったが、ジョーカーは一緒にやり直そうとまで言ってくれた。
結局は認知の僕がみんなを殺そうとしたから、逃がすために僕が残ったのだけれど最後の最後までジョーカーだけでなく他のみんなも一緒に逃げようと叫んでいたのは覚えている。
あれから、獅童はどうなったのだろうか。3か月もたっているのだからどちらにせよすべてが終わっているはずだ。
しばらく考え事をしていたが、あれから結構立っているような気がする10分という時間ではないだろう。気を使ってくれたのだろうか。
試しに声を出してみる。まだ掠れはするもののさっきよりは声が出ていた。これならば話すことができそうだ。
頃合いを見計らったのかのように出ていった女医が数人を連れて戻ってきた。
年は少しくらい年上だろうか。
自分と同じくらいの少年もいるようだった。
声が出ないことを聞いたからか、筆談でも構わないといってくれたがそれは大丈夫とお断りをした、というかそのためにのスケッチブックだったのか。
「まずは、回復おめでとう、目覚めるのをずっと待ってたよ。明智吾郎君」
茶色のコートを着た少しぐらい年上ぐらいだろうか。なぜか僕の名前を知っている?自分はパレスで一度撃たれている。あれからどうなったのか知らないが大衆からの認知はなくなったはずだ。
混乱をしているのが伝わったのかまず最初から説明を始めてくれた。
「あぁ、君の名前を知っているのはフェアじゃないな・・・こちらの名前も明かさなければな」
「・・・・はぁ、お前は一々回りくどいねぇさっさと名前言えばいいじゃないか。あたしは与謝野晶子、一番最初にあったからわかる通りここの医務担当だ。」
やはり、医者だったようだ。
「そして、こちらは江戸川乱歩。うちの事務所を支える探偵だ。」
「・・・・・・」
こちらを見定めるように真剣な表情で自分を見つめてくる。
探偵?ということはここは探偵事務所なのか。自身(探偵だったがそれは自分で起こした事件を解決していただけ)と違って優秀なんだろうか。
・・・・やはりすぐに結び付けてしまう。
「で、こっちが徳島翼。まだ未成年の18歳だ。情報収集担当でうちに来た依頼の大半は翼が集めた情報をもとに解決してきた」
「よろしく・・・・・」
18歳ということは同い年なのか。そして、情報収集ということは双葉と同じということになる。
「最後に私、太宰治だ。よろしく」
他にも主力メンバーはいるが医務室に押し掛けるわけにもいかない。ちょうど依頼で出ているメンバーもいるしおいおい知ってけばいい。
「さっそく本題に入ろう・・・・・勝手ながら君のことは調べさせてもらったよ。」
一言一句聞
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