第11話 明智五郎編
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珍しく弱気な発言だ。
「えぇ・・・・少なくとも異能のおかげで他のメンバーよりは覚えていることも多いと思います」
それでも本人から本当の真実を聞かなければ彼が何者なのかわからないとは思いますが。
「そう・・・・なら今回の件は完全に君に任せるよ。その代わり完全に解明しなきゃ承知しないから」
このもやもや感がなんか気持ち悪いんだよね。
「(乱歩さんにとってはそうだろうな)当然です。しっかり解明して見せますよ」
乱歩と一通り今後について話し合った後、すでに自室に戻ったであろう男の部屋の前に行く。
「翼くんちょっといいかい?」
「・・・・・なに」
「いくつか調べてほしいことがある。【認知科学】【心の怪盗団】【探偵王子】この3つについて調べてほしい。」
「・・・・それって今霞がかかったように頭の中がなっているのとなんか関係あんの?」
「!!やっぱり。翼君もか・・・・」
「うん。・・・・俺たち情報のエキスパートにとっては屈辱。」
「とにかく頼むよ。」
「わかった。」
これは少し”本気”ならないといけないな。
そうつぶやきさっそく異能の一つ古代書で調べ始めた。
「乱歩さんの真剣な表情だけだけでなく、翼の本気モードも見ることができるとはな」
扉を閉め、未だ目覚める気配のない青年に思いをはせる。
「君の存在が私たちDMOの主力を本気にさせたみたいだよ」
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「・・・・・・これ」
太宰は翼に唐突に招かれたと思ったら、大量の紙束を渡された。
「前に言ってたやつ・・・・・2週間かかったけど」
「こんなに?さすが翼に頼んどいて正解だったよ!」
「1つの件に2週間かかったの初めてだった。正直古代書じゃなかったら詰んでたね。よくもまぁ大衆の人の認知を変えるだけでここまで生きてた人の記憶すらなくすんだから。あらゆる組織の一つの手がかりを辿ってようやくたどり着いたんだ。無駄にはしないでよね」
「あぁ・・・・もちろん。彼のしでかしたことはこのご時世では許されないことだけど彼自身が今どう思ってるのか・・・・・その答え次第で彼の今後の人生が決まってくる。その時は翼にも協力してもらえるかい?」
「うん。了解、それに自分自身彼とは話し合いそうな気がするんだ。同い年だし。」
さすがに芥川とはあまり相性良くないから・・・・・
「ではこれは乱歩さんや社長たちにも報告してくる。それに今回は彼らにも協力して仰ぐことになりそうだ」
「彼ら・・・
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