第七話 真紅のロックマン
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ンに注意しようとしているが、プレリーが止める。
「良いんですよジルウェさん、ヴァン…セルパンから…モデルVの脅威から人々を守るために…私達に力を貸してくれませんか?」
「……………俺はセルパン達を許さない。あいつらを倒すためなら協力は惜しまないさ……それに、俺を狙うあいつらのこともあるしな」
「確か…ペガソルタ・エクレールって言ってたよね…あいつの仲間がヴァンを狙ってる…」
「ペガソルタ・エクレール…?」
聞き覚えのある名前にプレリーは目を見開く。
「どうしたのプレリー?」
プレリーの変化に気付いたエールが首を傾げる。
「その名前はどこかで見たことがあるわ…初代司令官が保管していたデータファイルで…後で調べてみる…」
「………それにしても驚いたな、ガーディアンベースが空飛ぶ船だったなんて」
窓から見える景色にヴァンは思わず呟いた。
「でしょ?アタシも最初に来た時は驚いたわ。でもそれ以上にびっくりすることがあるのよ?ね、プレリー?」
「は?どういうことだ?」
「それでは改めて…ようこそ、ヴァン。私達の本拠地…ガーディアンベースへ。私はガーディアンの司令官、プレリーです」
「へえ、司令官…あんたが司令官…え!?あんたが司令官なのか!?隣の爺さんじゃなくて!?」
てっきり隣のフルーブが司令官かと思ったのだが、自分と大して年齢が変わらなそうなプレリーが司令官であることにヴァンは驚く。
「失礼過ぎるぞヴァン…」
「やっぱり驚くよね、アタシもプレリーが司令官だって知った時も驚いたし」
溜め息を吐くジルウェに自分と同じ反応をするヴァンに苦笑するエール。
「驚いた?」
「そりゃあね…まあ、とにかくよろしくなプレリー」
手を差し出すヴァンにプレリーは一瞬、“あの人”の姿が重なって見えたが、それを何とか隠して握手をした。
「こちらこそよろしくね…ヴァン…フルーブ、後であなたに渡す物があるから、後で司令室に来てくれる?後で通信を寄越すから」
「え?はい」
そう言って医務室を出ていくプレリーにエールはどこか違和感を感じた。
「どうしたんだろうプレリー…泣きそうだったけど」
「そうか?いつも通りに見えたけどな…」
「ジルウェ、鈍すぎ」
鈍感なジルウェの発言にエールは溜め息を吐いた。
しかし、それでも今日は久しぶりに穏やかに休めそうだと、体から力を抜くエールであった。
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