第七話 真紅のロックマン
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を理解出来ていないヴァンにプレリーが説明すると、ヴァンが視線をプレリー達に移して姿を認識した途端にヴァンの体が震え始める。
「う…ああ…っ!」
「!?」
「ライブメタルの反応が強くなりました!」
頭を押さえながら震えるヴァンにプレリーは驚き、フルーブが原因を報告する。
「あ、あんた達…早く…逃げ…」
一瞬、瞳の色が赤く染まり、ヴァンの手がセイバーの柄に触れようとした直後であった。
「いけない!」
モデルXが光を放ってヴァンに触れた。
するとヴァンの異変は治まり、息を荒く吐きながらベッドに再び倒れた。
「お、お前は…」
酷い倦怠感に襲われているヴァンが、モデルXを見つめる。
「大丈夫かい?今、僕がモデルOに干渉してモデルOの破壊衝動を抑えているんだ。エールが使っているダブルロックオンの要領だね」
これはヴァンがモデルXの適合者だからこそ出来たことだ。
「あ、ああ…少し楽になった…ありがとな」
今まで騒がしかったモデルOが静かになっていることに驚きながらもモデルXに礼を言うと、プレリー達に振り返る。
「あんた達もありがとな、治療とかしてくれたんだろ?後…怖がらせて悪かった…」
助けてくれたのにプレリー達に危害を加えそうになったことにヴァンは謝罪した。
「いいえ、私達は気にしてないわ。あなたのことはエールやジルウェさんから聞いているわ」
「エールと先輩から?エールはともかく先輩もいるのか?」
「ええ、エールは今、私達に協力してくれているの…そしてジルウェさんは…」
「それについては俺から話しますよ司令官。」
医務室に入ってきたのはエールとジルウェだった。
「エール…先輩…」
久しぶりに間近で見た後輩にジルウェは目頭が熱くなったが、最後に会った時よりも細くなった気がするヴァンの姿を見て、相当な無茶を行方不明の期間中にやっていたことを察することが出来た。
「エリアDでは助けてくれたそうだなヴァン…ありがとな…少し痩せたか?」
「先輩は…大丈夫なのか?」
「ああ、お前が助けてくれたおかげでな……さてと、お前にも話す時が来たな…俺はお前達を引き取る前からガーディアンのメンバーなんだ。ライブメタルで変身出来るのは俺達のようなライブメタルに認められた者だけで、その力を狙っている奴らから、お前とエールを守るのが俺の使命だったんだ。」
「そうだった…のか…」
「騙すつもりはなかった…いつかは話すつもりだったんだが…」
話す前にヴァンはイレギュラーに襲われて行方不明になってしまったので仕方ない部分はある。
「いいさ、それを知ったって先輩が俺の命の恩人なのは変わらないんだしさ。母さんがいなくなって泣
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