第二章
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「だったらね」
「お前だけ留守番か」
「そうするわね」
こう父に答えた。
「部活もあるし」
「それじゃな」
「お料理は私が作るから」
そっちは結構自信がある、それなりに味付けも出来ている。
「だからね」
「安心してか」
「行ってきてね、函館」
「そうしてくるな、じゃあ後はな」
父は娘にこうも言った。
「ペペのことはな」
「ご飯あげてよね」
「散歩もな」
こちらの方もというのだ。
「ちゃんとな」
「ええ、しろっていうのね」
「そのことは忘れるな」
「わかってるわ、まあ不愛想だけれど」
それでもとだ、真理は父に答えた。
「やることはやるから」
「それじゃあね」
「旅行の間ペペのこと宜しくね」
弟達も言ってきた、二人共父親似が太ってはいない。尚真理と兄は母親に似ている。
「お土産も買ってくるから」
「楽しみにしていてね」
「そっちは期待してるから」
お土産はとだ、真理は弟達に返した。
「それじゃあね」
「うん、じゃあね」
「行って来るね」
「そういうことでね」
こうしたやり取りをしてだった。
真理以外の家族は旅行に出た、彼女は留守番をそして家族は旅行をそれぞれ楽しむ予定だった。だが旅行三日目の朝に。
一家は家がある地域で地震それも多くの家が倒壊したそれが夜に起こったとスマートフォンで確認して驚愕した、そして。
真理に連絡したが連絡がつかない、それで血相を変えて話した。
「これはまずいぞ」
「そうね」
妻の真紀は夫の言葉に頷いた、見れば真理がそのまま成長した様な外見だ。
「真理若しかしたら」
「ああ、倒壊した家も多いらしい」
「それじゃあね」
「これだけの地震だ」
「もう旅行は切り上げて」
「家に帰るぞ」
「そうしないと駄目ね」
「ペペも心配だ」
犬もというのだ。
「だからな」
「もうすぐにね」
「家に帰ろう」
「そうしましょう」
こう話してだった。
一家はすぐに家に戻った、旅行の予定は行く予定だった場所に全て事情を話してだった。
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