第六話 発電所の調査
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の問いにエールは少しだけ言葉を詰まらせるものの、自分の気持ちをモデルHにぶつける。
「………今…か、フッ…数百年前…俺達のオリジナルが守ろうとした人間達は、偽りの平和に飼い慣らされた抜け殻のような存在だった。だが、お前とその仲間達のような者がいるのなら、俺達のオリジナルの戦いは無駄ではなかったらしい…勇気ある者よ、お前に力を貸そう。セルパンは本体である俺と力の大半とパスコードを含めたデータを二つに分けて、もう一体のフォルスロイドを作り上げた。そいつを倒せば、俺のパスコードをお前に託すことが出来るだろう」
そう言うとモデルHはエールの手に収まる。
「エール、モデルHは高い機動力を誇るライブメタルだよ。彼と僕がダブルロックオンをすれば今まで行けなかった場所にも空中(エア)ダッシュで行けるようになる。ベースに戻ったら要練習だよ」
「うん、分かった。さあ、ガーディアンベースへ戻ろっか…アタシも疲れたし…」
奥にあるトランスサーバーに向かうエールに気付かれないようにモデルHはモデルXに尋ねる。
「モデルX様…あの者は…」
モデルHの視線はヴァンに注がれていた。
「君も気付いたかい?モデルH?」
「ええ、俺に刻まれているオリジナルの過去のデータが確かならば…あの者は危険です。」
「………でも、彼自身は善人だよ。エールやジルウェを助けてくれた…僕は彼の優しさを信じたい。彼なら必ず過去の呪いを乗り越えてくれることを…僕の適合者でもあるようだから僕も彼に力を貸すつもりだよ」
「………分かりました。モデルX様がそう仰るのならば、俺も出来る限りのことはします」
「ありがとうモデルH」
「どうしたのー?早く来なよー」
モデルXとモデルHが遅いことに気付いたエールが呼ぶ。
二つのライブメタルもエールの元へ行くと、トランスサーバーでガーディアンベースに一時帰還した。
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