第六話 発電所の調査
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顔色も明らかに悪く、限界が近いのが分かる。
「エール、俺があいつらを何とかするから、ガーディアンベースってところに帰るんだ。今のうちに早く」
「ヴァンが残るのなら絶対に嫌」
「は?」
振り返ると目に涙を溜めながらヴァンを睨むエール。
「ヴァンがいなくなってジルウェやみんながどれだけ寂しい思いをしたか分かる?アタシも辛かったんだから…!」
「エール…」
「ガーディアンはライブメタルの研究もしてるらしいから、ヴァンの体も何とか出来るかもしれない。だからヴァン、アタシと一緒にガーディアンベースに行こう。あいつらを倒して!」
エールの顔を見て、ヴァンは自分が何を言っても聞かないことを悟る。
「(…相変わらずだな、エールの奴。一度決めたら絶対に曲げないところとか)」
この胸中の言葉をジルウェやエールが聞いていたら絶対にヴァンが言えることじゃないと言われただろう。
「………あいつらが動きを止めた時にチャージバスターを撃ち込むぞ」
「ええ!」
タイミングを見計らう二人に気付かずにハイボルトとペガソルタはセイバーと槍を、そして互いの雷撃をぶつけ合う。
「ふん、多少はやるようだが…その程度では私は倒せん。まあ、特別な存在である私と貴様のような愚か者とでは隔絶とした力の差があるのだよ」
「ぐっ!貴様…」
同じ属性であるにも関わらず、ハイボルトの機動力も攻撃力もペガソルタは上回っており、徐々にハイボルトが防戦一方となる。
「足掻きたまえ、貴様のような醜い愚か者が足掻けば足掻くほど私の美しさは際立つのだから」
「ほざくなっ!」
両翼のセイバーをペガソルタを振るうが、ペガソルタも両腕の槍で受け止めた。
次の瞬間。
「今だ!」
「当たれーっ!」
ヴァンとエールのバスターから放たれたチャージバスターがハイボルトとペガソルタに迫る。
「「む!?」」
二人は咄嗟に回避行動を取るが、完全に不意を突かれたこともあり、ハイボルトは顔面に、ペガソルタは左肩に直撃を受けた。
「っ、貴様ら…」
「流石は破壊神の器、回復が早いな…だが、よくも私のボディに傷を付けてくれた…死なない程度に痛め付けてやろう」
ハイボルトとペガソルタがエールとヴァンを見下ろす。
「エール、行くぞ」
「OK、ヴァンは無理しないでね」
互いにターゲットを決め、セイバーを構えて突撃する。
「ハアッ!!」
ヴァンはチャージセイバーを叩き込もうとするが、ペガソルタは槍を交差させて受け止める。
「破壊神の器とはいえ、人間風情が私に寄るな!穢らわしい!」
弾き飛ばして槍で串刺しにしようとするが、エールが死角からペガソルタにセミチャー
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