第六話 発電所の調査
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不意を突かれたヴァンは弾き飛ばされるが、何とか着地して反撃の機会を狙う。
しかし次の瞬間、ハイボルトとは別の方向から攻撃を受ける。
振り返ると、ハイボルトの脚部が独立して動いており、ヴァンを狙撃していた。
「本体を潰してやる!」
「甘いな!」
即座に脚部を戻し、ヴァンの動きを阻害する。
「なら、撃ち落とす…ガッ!?」
「むっ!?」
バスターを向けた瞬間に背後から雷撃がヴァンに突き刺さる。
「ヴァン!」
外に出てきたエールが、目を見開きながらヴァンを受け止めて上空を見上げる。
「貴様…何者だ?」
ハイボルトが警戒しながらヴァンを不意討ちした敵に構える。
そこには神話に出てくる天馬を模したレプリロイドが自分達を見下ろしていた。
「おやおや、数百年の時が経っているとはいえ…私の美しい名を知らぬ者がいるとは…私の名はペガソルタ・エクレール!小娘、その破壊神の器を渡してもらおう」
エールを見下ろしながらペガソルタはヴァンを自分に渡すように言い放つ。
「破壊神の…器!?何を言ってるの!?数百年の時がどうのこうの…」
「貴様がそれを知る必要はない。さあ、早くその器をよこせ。そうすれば見逃してやらなくはないがね?」
「嫌っ!器だか何だか知らないけど、ヴァンはアタシの大事な幼なじみよっ!ヴァンを狙うって言うならアタシが相手になってやる!!」
セイバーを構えてペガソルタを睨むエールに対して、ペガソルタは呆れたように溜め息を吐く。
「ふう、愚か者はこれだから醜い。それで君はどうするかね?潔く退くか…それともここで死に、私の美しさの引き立て役となるか…」
「その小僧などどうでもいいが、この施設に現れた以上は貴様を生かしておくわけにはいかない。セルパン様のためにその命を捧げるがいい」
「セルパンか…ククク…」
「何がおかしい…!?」
「いやいや、あのような小物に忠義を誓う君の姿が滑稽でね。あの方の魂の破片をこの身に受け、私達は世界の全てを知っている…無論、セルパンとか言う小物もね…あのような臆病者があの方の魂の破片を手にしているなど、嘆かわしいよ」
ペガソルタの言葉の終わりと同時にハイボルトが突撃する。
「セルパン様の侮辱は許さん!!」
「フフフ、愚か者には愚か者が集まるようだ。」
ハイボルトが翼のセイバーで斬りかかるが、ペガソルタも両腕の電撃槍で迎え撃つ。
「っ…エール…」
「ヴァン、大丈夫?」
「ああ、あいつは…俺がモデルOに取り憑かれた場所にいた奴らの一人なんだ。何でかは分からないけど、モデルOに取り憑かれた俺はあいつらに必要らしい」
ゆっくりと立ち上がるヴァンはエールの方を向く。
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