暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンZXO〜破壊神のロックマン〜
第六話 発電所の調査
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エールの視界に入ったのは人間の心臓のような形状をした動力炉だ。

「なら、あれを壊せば!」

チャージを終えたバスターを動力炉に向けて、チャージバスターを発射するエールだが、光弾はバリアに阻まれて掻き消されてしまう。

「効かない!?」

「やはり対策はされているようだね。仕方ない、動力炉は後回しにしよう。」

モデルXの言葉にエールは渋々ながら動力炉の破壊は諦め、足場を利用して向こう側へ移動する。

そして、奥にあるシャッターを目指す。

一方で、エールから逃走したヴァンは発電所の外に出ており、周囲を見渡していた。

「ここにいるんだろイレギュラー?早く出てこい。モデルOが騒いで仕方ないんだ」

融合しているモデルOが騒いでいるのをヴァンは表情を顰めながら言うと、上空から一体のレプリロイドが舞い降りた。

「ふん、威勢のいい小僧だ。流石はセルパン様が多少は気にかけているだけのことはある…そしてこの施設のサイバーエルフ達を見た以上、生かして帰すわけにはいかないな」

「お前もセルパンの部下だな?イレギュラーにしてはお喋りな奴じゃないか」

「なるほど…そこまで知っているのなら話は早い。だが、俺をイレギュラーのような操り人形とは一緒にしないでもらおう。俺はライブメタルの力を引き出すために作られた、謂わば疑似ロックマン…モデルHのフォルスロイド、ハイボルト。何、怯えることはない…今からお前が感じるものは…一瞬の閃光と…永遠の死だけなのだからな!」

バーニアを噴かしてヴァンに襲い掛かるハイボルト。

「怯える?寧ろ逆だよ。モデルOがお前の力を感じて騒いでる…お前を叩き潰せってなっ!」

突進をダッシュでかわしながらバスターを構えると、ハイボルトにチャージバスターを当てる。

「チィ!そのボロボロの体で良くそこまで動ける!」

「モデルOは底無しなんでね。特に強い相手にはな!」

ヴァンはセイバーを抜いて怯んだハイボルトに斬りかかり、ハイボルトも翼のセイバーで受け止める。

「てやあっ!」

即座にセイバーによる連続攻撃を仕掛けるが、ハイボルトもセイバーで捌く。

「ハアッ!」

そしてヴァンを弾き飛ばすと、追撃でセイバーによる衝撃波を連続で放つ。

バスターをチャージしながらダッシュとジャンプを駆使して衝撃波を回避しながら距離を詰める。

「喰らえ!」

「ヌウッ!」

至近距離でのチャージバスターを喰らったハイボルトはたまらず空中へ逃げる。

「叩き落としてやる!」

即座にチャージセイバーで叩き落とそうと、ダッシュジャンプで距離を詰めようとするが、ハイボルトも簡単にはやられてはくれず、バーニアを噴かしてヴァンに体当たりする。

「ぐっ!?」

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