第六話 発電所の調査
[3/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
?イレギュラーのこと?それならアタシも一緒に戦うし、ガーディアンだってアタシ達を助けてくれる。遠慮なんて…」
まさかの拒否にエールは動揺するが、何とか落ち着きを取り戻してヴァンを説得しようとする。
「そうじゃない…そうじゃ…うう…っ」
突如、苦しそうに頭を押さえて膝をつくヴァンにエールが駆け寄ろうとする。
「ヴァン!?どうし…」
「来るなっ!」
ヴァンの怒声にエールの足が止まる。
「ヴァン…」
「頼む…来るな…来ないでくれ…俺は…お前を攻撃したくないんだ…っ…くうっ!」
苦しそうに呻きながらヴァンはこの部屋から飛び出す。
その姿をエールは呆然となりながら見送るしかなかった。
「一体…ヴァンに何が起きてるの…?」
「エール、あの時、ヴァンのライブメタルから異様な力を感じた。恐らくあいつに取り憑いたライブメタルがあいつを乗っ取ろうとしているのもかもしれん」
「乗っ取るって…ライブメタルがヴァンをイレギュラーにしようってこと!?」
「モデルVと同じくらい危険な力だ…彼をガーディアンベースに連れていこう。助けられるかは分からないけれど、あのままでいいはずがない」
モデルZの言葉にエールは目を見開き、モデルXはガーディアンベースに連れていくべきだと判断する。
「そうだよね、今度はアタシがヴァンを助けるんだから!」
エールも部屋を飛び出し、ヴァンを追い掛ける。
次の扉を潜ると、幾つもの光球が施設内を巡っていた。
「何これ…光の球が施設内を巡ってる…?」
不思議そうにエールが足を止めて光球を見つめていると、プレリーからの通信が入った。
『この反応は…まさかサイバーエルフ?』
「サイバーエルフ?何なのそれ?」
聞いたこともない単語にエールは疑問符を浮かべる。
『プログラム生命体と呼ばれる電子で出来た妖精よ。でも、どうやってこんな大量に…?もしかして、ここの施設は…このサイバーエルフ達からエネルギーを作り出しているのかもしれない…!』
「それがこの施設の秘密ってわけね」
『酷い…!サイバーエルフだって命を持った生き物なのに…!エール…お願い!この施設を止めて…!」
命を道具のように扱うセルパンにプレリーは怒りを覚え、エールに施設を止めるように頼む。
「勿論、これ以上セルパンの好きにはさせないんだから!」
奥にある穴に飛び込み、下に降りていくと砲台がこちらに砲弾を撃ってくる。
バスターで砲台の砲門の位置をずらしてこちらに当たらないようにする。
梯子を登るエリアでは時にはそれを利用してメカニロイドを破壊し、上へと登っていく。
「あれは…」
「どうやらこの施設の動力炉のようだな」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ