第六話 発電所の調査
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施設…まだエネルギーを作り出しているみたい。記録によるとここはイレギュラーの襲撃を受けて、放置されたはず…気をつけて、エール。この施設…何か秘密があるはずよ。』
「分かってる」
ヴァンがイレギュラーの大半を倒してくれたのか残っている数はそれほどでもない。
遠距離ならばZXバスターで、近距離ならZXセイバーで攻撃し、生き残ったイレギュラーを倒しながら施設内部に潜入する。
内部はかなり荒らされており、足の踏み場もないくらいにメカニロイドの残骸が転がっていた。
『この施設内部ではほとんどの機能が停止しているわ…多分、彼が電源装置を破壊したのかもしれない…今なら侵入者用の罠も作動しないわ。』
「よし、急いでヴァンに追い付こう」
エールもダッシュ移動で施設内を駆け回る。
移動を妨げる罠も電源が入っていないので飾り同然。
生き残りのイレギュラーが迎撃するものの、新しいロックマンの力の前では足止めにもならない。
『エール、新しい力はどう?』
複数のライブメタルのロックオンは誰も試したことがない。
何らかの副作用があるかもしれないので、プレリーが不安になるのも無理はない。
「大丈夫だってば、寧ろ体に力がみなぎってきて怖いくらいだよ」
モデルXでは不利だった近接戦闘もこれなら迅速に対応出来るし、ダブルロックオンは二つのライブメタルと一つになっているためか、どこか不思議な安心感を覚える。
停止したベルトコンベアの床をダッシュで駆け抜け、奥にある梯子を駆け上がると、扉の向こうから爆発音と衝撃が響き渡った。
「い、今のは…!?」
『ライブメタル・モデルOの反応…恐らく彼だわ…』
「分かった…」
扉を潜ると、大型のメカニロイドの残骸が転がっており、その周囲に真紅のロックマン・モデルOが立っていた。
「ヴァン…?」
エールの声に反応した彼は振り返るが、すぐに前を向いた。
ほんの少しだったが、少年の顔を見間違えたりはしない。
「ヴァン…だよね…?」
「…………久しぶりだなエール。エリアBやエリアDで会ったけどな」
「やっぱりヴァンなんだ!生きていてくれたんだ…」
「…怪我、大丈夫か?先輩は?」
「この通り大丈夫!ジルウェも元気よ、ここの調査が終わったらアタシと一緒にガーディアンベースに行こう?ヴァン、酷い怪我してるし…」
良く見ればヴァンの状態は酷いものだった。
初めて見た時と比べてアーマーは傷だらけでヘルメットも内部のパーツが露出している。
あの日から、ヴァンへのイレギュラーの攻撃の激しさを物語っていた。
「ごめん、俺はエール達と一緒には行けない。俺がいるとみんなに迷惑がかかる」
「そんな、何で!
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