第74話
[6/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
事についても理解できますわ。」
「なっ!?し、”神速”が元貴族だって!?」
「今の話は俺達も初耳だな…………」
「そうね……そういえば”鉄機隊”の中でもデュバリィさんが一番サンドロット卿を慕っているように見えますけど………もしかして、デュバリィさんが”鉄機隊”の一員になる事になったきっかけはその件が関係しているのですか?」
デュバリィが口にした驚愕の事実にアリサ達がそれぞれ血相を変えている中マキアスは驚きの声を上げ、驚きの表情でデュバリィを見つめるロイドの言葉に頷いたエリィはデュバリィに訊ねた。
「ええ。私はとある国の辺境を収める小貴族の娘でしたが、突如故郷を襲った野盗によって家族を、領民の命を奪われ、私自身も野盗によって命を奪われようとしたところにマスターが助太刀し、せめて私が家族の命を奪った仇である野盗と一対一で戦えるよう、他の野盗達をマスター一人で”間引き”し……その後は仇を討った私を引き取り、今の私へと鍛えてくれたのですわ。」
「そういう事に関してはリアンヌらしいの……」
「そうですね…………それにその件に関しては今のリアンヌさん――――――軍神の聖騎士としての誇りを持つシルフィアさんも同じことをしたでしょうね……」
デュバリィの答えを聞いたローゼリアは静かな表情で呟き、ローゼリアの言葉に頷いたティオはシルフィアを思い浮かべた。
「ふふっ、だからこそご自身と境遇がいくつか似ているエリスさんの”師”となってくれたのですよね?」
「べ、別にその件と私個人の事情とは関係ありませんわよ!エリスの件はあくまで、マスターの頼みだから仕方なく鍛えているだけですわ!」
(そう言いつつも、”鉄機隊も灰獅子隊メンバーに加わることになっている”のですから、個人的にもエリスさんの事を気にしているとしか思えないのですが……)
微笑みながら指摘したプリネに対して頬を赤らめて反論したデュバリィに対してツーヤは内心苦笑していた。
「ハアッ!?そこのポンコツ女がそこの”灰色の騎士”サマの妹の師匠って一体何があってそんなことになってんだよ!?」
「誰がポンコツ女ですか、この金茶頭!」
驚きの声を上げたアッシュに対してデュバリィは声を上げてアッシュを睨み
「今の話は本当なのか、リィン?」
「ああ。黒の工房にとって想定外過ぎる起動者となったエリスが黒の工房に狙われている事を心配したサンドロット卿がデュバリィさんにエリスの”師匠”になる事を頼んでくれて、そのお陰でエリスは時間がある時にデュバリィさんに鍛えてもらっているんだ。」
「エ、エリスちゃんがデュバリィさんの”弟子”になったって事は……」
「当然生身もそうだが、”金の騎神”を使った戦闘能力もかなり向上しているんじゃねぇのか?」
「ほう……?騎神の件はともかく
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ