第74話
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推測を呟いた。
「ええ。それにノーザンブリア滅亡の件で”北の猟兵”達の憎悪の矛先はメンフィルがノーザンブリアの侵略をすることを決めた要因――――――”ユミル襲撃”の地である”ユミル”に向けられる事は目に見えています。父さん達を……郷のみんなを守る為にも、”北の猟兵を滅ぼすしかなかったんです。”」
「まあ、さっきアンゼリカお姉さんも言っていたように”本来の歴史”でもノーザンブリアをエレボニアに占領された事で”北の猟兵”達の一部が、エレボニアにせめてもの一矢を報いる為にノーザンブリアを直接占領した領邦軍の本拠地である”ジュノー海上要塞”を襲撃したって話があるから、リィンお兄さんのその推測は間違いなく当たっていたでしょうねぇ。」
「ッ!!」
「リ……ィ……ン…………」
「両親を……領民達を守る為に遭えて心を”鬼”にして”ユミルにとって後の災厄の芽となる可能性が高い北の猟兵”達を殲滅したのか……一見すれば非情な行為ではあるがそれもまた、一種の貴族の義務かもしれんな……」
「……どうやら今のアンタは完全にメンフィルにいた頃に呼ばれていた異名――――――”剣鬼”に戻っているようね……」
リィンの答えとレンの推測を聞いたサラは辛そうな表情で唇を噛み締めた後リィンを掴んでいた両手を離して肩を落とし、アリサは呆然とした表情でリィンを見つめ、ユーシスは重々しい様子を纏って呟き、セリーヌは目を細めてリィンを見つめて呟いた。
「あんたはメンフィルの”北の猟兵”に対する仕打ちに関して何も思うところはないのかよ、”神速”。あんたは”結社”の連中の中でも妙に正義感や良心があったように見えたんだが。」
「貴方は私をそんな風に見ていたのですか………――――――それはともかく、北の猟兵達もユミルの件に限らず故郷の為とは言え、様々な地での”猟兵”としての活動で民間人にも危害を加えた事もあるのですから、その”報い”を受ける事になってしまったとしか思っていませんわ。――――――既に連合によって滅亡寸前まで追いやられた”結社”のように。」
「デュバリィ殿………」
クロウの問いかけに対して顔に青筋を立てた後静かな表情でかつて自分が所属していた組織も例に挙げてメンフィルの所業を肯定している様子のデュバリィをラウラは複雑そうな表情で見つめ
「それと私はこれでもかつてはシュバルツァー達のような”辺境の貴族だった身”です。故郷を野盗達によって滅ぼされた身としては、都から離れている辺境に危機が訪れた際には助けがすぐに来ない事はその身で味わっていますから、戦後”ユミル襲撃”の件で北の猟兵達が故郷が滅ぼされた事でその滅ぼされる事になった要因である”ユミル”を逆恨みして北の猟兵達がユミルを滅ぼす事を危惧し、そうなる前に北の猟兵達を皆殺しにした
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