第74話
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は。」
アッシュの推測にレンが笑顔で答えるとクロウはロイド達に訊ねた。
「それなんだが…………実はそうでもないんだよ。」
「以前”太陽の砦”でアルスターの民達を”口封じ”をする為に猟兵達と共に襲撃をした”黒の工房”――――――いえ、”地精”の長の”黒のアルベリヒ”は旧クロスベル独立国政権――――――”クロイス家”もそうだけど”D∴G教団”とも何らかの繋がりがあったと思われる発言をしたのよ。それで、その件についての事実確認を含めた黒の工房の調査の為にも、今回のメンフィル軍が出した支援要請は渡りに船だったのよ。」
「………そういえば”星杯”でも”彼”は”結社”や”教団”とやらも含めて、様々な組織と繋がりがあるような事を言っていたね……」
ロイドとエリィの話を聞いたアンゼリカはかつての出来事を思い出して呟いた。
そのために”私”は、あらゆる技術を集め、Ozにフィードバックし続けてきた…………!時にクロスベルの錬金術師から人造人間の技術を盗みながら!時に暗黒時代の魔導師どもに魔煌兵の技術を与えて発展させながら!時に超一流の猟兵どもに武器を渡し、その戦闘データを取り込み…………!時に結社の十三工房に参画し、エプスタインの高弟にも取り入り…………!――――――時に大陸最大の重工業メーカー、ラインフォルトの力を利用しながら!
「あ……………………」
「アリサさん……」
アンゼリカ同様”星杯”での出来事を思い返したアリサは呆けた声を出して辛そうな表情をし、その様子をエマは心配そうな表情で見つめた。
「え、えっと………そちらのお二方はカレル離宮の時にもお会いしましたが、もしかしてお二方がセレーネちゃんのお姉さんと、そのお姉さんが仕えていてレン皇女殿下の姉君でもあられる……」
アリサの様子を見たトワは話を逸らす為にプリネ達に視線を向けて声をかけた。
「ええ。――――――こうして実際に会って話すのはこれが初めてになりますね。セレーネの双子の姉、ツーヤ・A・ルクセンベールです。セレーネがトールズに編入してから皆さんには随分とお世話になった話も聞いています。あの子の姉として、異世界に迷い込んできたばかりで右も左もわからなかったあの子の世話をして頂いた事……心より感謝しています。」
「ツーヤの”主”にしてメンフィル帝国皇女のプリネ・カリン・マーシルンと申します。今回の戦争では私のせいで皆さんに辛い思いをさせてしまった事、大変申し訳ないと今でも思っています。本当に申し訳ございませんでした……」
「どうか頭をお上げください……!今回の戦争の非はどう考えても我が国なのですから、殿下が自分達に謝罪する必要はございません……!」
「それに殿下は私達の為にレーヴェ殿とエヴリーヌ殿という自分達にとってはとても心強い戦力を派遣してくださっ
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