第9話
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『コレで、決めるっ・・・・・・!!』
《FINISH TIME !》
《BUILD……!》
長剣を投げ捨て、ジクウドライバーにセットしたアナザージオウとビルドのウォッチのボタンを押し、ドライバーを回転させる。
『はぁ・・・・・・!!』
ラビットシューズを限界まで力を集約させ、飛躍する。 高く。もっと高く。ラビットシューズが出せる最高点へと到達。同時に、グラフ型の標的固定装置が展開され、x軸がアナザーエグゼイドを挟み込むように拘束する。
『??ッ・・・・・ァァアアアアアッ!!!』
『うぉおおぉぉりゃぁあっっっ!!』
藻掻くアナザーエグゼイドに対し、アナザージオウBは右足を突き出しグラフ線上を滑走しながら加速していく!!!
《ANOTHER!》
《VORTECH! TIWEーBREAK!!》
加速と無限軌道装置から放たれる必殺のキックが、身動きの取れないアナザーエグゼイドのボディ装甲を削り、火花を散らす。
ーーーありがとう。
不意に、誰かの声が聞こえる。 その声音は、何処か満足してたかのようでーー。
『???ーーーーーッッ!!!』
そんな幻聴が聞こえると共に、アナザージオウBのライダーキックが、アナザーエグゼイドの装甲を貫き、断末魔を上げてアナザーエグゼイドは爆散する。アナザージオウBは、地面にラビット側の足を着き、跳躍。月面宙返を決めて、タンク側の足で地に足をつけ、大地を踏む。その衝撃に、地面がめり込む。
アナザーエグゼイドが敗れたことで、彼を媒介として生み出されたバグスターウイルスは、一体たりともその存在を四散させた。
「終わった・・・・・・のか」
「ふぃー・・・・・・」
激戦を生き残り、息をつくレジスタンスの面々。その表情には疲労と、生き延びた事による安堵が伺えた。
「っ、ナオヤ!!!」
迸る炎から、アナザーエグゼイドの変身者であったナオヤがぐったりと倒れていく。既の所でヒロキが飛び出し、抱き抱えるが、ナオヤの身体はゲームのピクセルの様に、塵となりつつあった。
「・・・・・・ぁっ。 ヒロ、キ」
「ナオ、ヤ」
「ゴメン、迷惑、かけちまって」
彼の消滅は覆らない。 ゲームのように、何度もコンテニューなんて出来ない。それはナオヤも、ヒロキも分かっている。だが、ナオヤは謝罪を口にし続ける。
「優奈が意識を失って、そんな時アイツが現れて。・・・・・・ホントは、そんな事をしても優奈は喜ばないって、分かってたのにさ」
「そんなわけねぇだろ!・・・・・・お前は、お前は」
「うん・・・・・・でも、このまま消えるのは、なんか・・・・・・
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