第9話
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き塵と化す。
『■■■ッッ!!!』
『っぐ、ちょこまかと・・・・・・!』
接近を許し、振るわれた斬撃でアナザージオウの装甲を火花が散らす。激痛に苦悶の声を漏らすが、アナザーエグゼイドの胴を薙ぎ払おうと剣振るう。しかしそれを胴体を反らし擦れ擦れで躱し、再び肉薄を許して一撃を貰う。エグゼイドの主体としていたアクロバティックな動きから放たれるヒットアンドアウェイに、着実とアナザージオウのダメージを蓄積していく。
痛みの臨界点などとっくに超えている。片膝を地に着け、それでも完全に倒れはしまいとアナザーエグゼイドの猛攻によるダメージを剣を使い最小限に抑える。
だが、ジリ貧状態なことには変わらない。 せめて、1度でも良い。大きな隙を晒してさえくれればーーー!!!
アナザーエグゼイドは勝ち誇るように歪んだ顔でコチラを嗤い、跳躍して左足を突き出す。 避けきれないと、せめてもの抵抗として剣を盾にし備えた、直後。
アナザーエグゼイドの身体に、少し大きな球のようなが滞空当たったと思うと、それは破裂し爆発する。 爆発の余波をモロに受けたアナザーエグゼイドは吹き飛ばされ、激しく地面を転がる。
『???ッッ!?』
『今、のは……』
「気を緩めんじゃねぇ!!」
背後からアラタを叱咤する声が聞こえる。振り返るとそこには、汗を垂らし足をガクガクと震わせながらも銃を毅然と構えるヒロキ。
『・・・・・・良いのか』
「・・・・・・コレでも元レジスタンスだ。覚悟は決めた」
言うだけなら簡単な事。だけど、その心情に何を思ってるか等分かるはずもない。 今俺に出来ることがあるとするなら、今暴れているアナザーエグゼイドを、止めることだけなのだから。
アナザージオウはこの瞬間を逃すまいと、懐から1つのウォッチを取り出す。そのウォッチはーーー『アナザービルドウォッチ』。
『さあ、実験を始めようか』
軽口を叩いてはみるものの、実際には賭けだ。ただでさえ自我を取り込む程のアナザーライドウォッチを2つ装填するのだ。下手をすれば、アナザーエグゼイドをも上回る化け物となってしまうかもしれない。だけど、やるしかない。
フラフラと立ち上がるアナザーエグゼイドを見据え、アナザージオウはアナザービルドウォッチを起動する。
《BUILD・・・・・・!》
アナザージオウはそれを、躊躇いなく黒いジクウドライバーの左側のD'3スロットへと装填する。直後。
『うぐっ・・・・・・ッ!!?』
胸が締め付けられるような激しくなる鼓動に、胸を抱えて苦しむ。
ーーー闘え。
ーーー殺せ。
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