戦姫絶唱シンフォギアG
第2楽章〜ネフィリムの目覚め〜
第10節「終焉を望む者、終焉に臨む者」
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に風穴を穿つ。
しかし、ヒューマノイドノイズは立ち上がり、その穴はみるみるうちに塞がっていった。
「えぇっ!?」
驚く響。それは他の皆もおなじだ。
「はッ!」
「ドラァッ!」
姉さんの剣で切り裂かれたノイズや、純の盾に部位を切断されたノイズ。
更には俺が放った矢に串刺されたノイズまでもが、残らず再生しては立ち上がるのだ。
姉さんの得意技、蒼ノ一閃にて真っ二つにされたノイズの一群も、後方で斬撃が爆発した直後に再生する。
気付けば俺達は追い詰められ、囲まれていた。
「はぁ、はぁ……ッ!」
「くぅッ……響、大丈夫か……?」
「へいき、へっちゃら……! でも、なんで!?」
「何で……こんなに手間取るんだッ!?」
姉さんがアームドギアを刀状に戻す。
直後、刀を持つ姉さんの手が一瞬ブレた。
あれは……刀が重くなっている?
「ッ! ギアの出力が落ちている……ッ!」
「「「ッ!?」」」
「なんだって!?」
姉さんの一言に、俺達はようやくその違和感に気が付いた。
ff
「装者達の適合係数が低下ッ!」
「このままでは戦闘を継続出来ませんッ!」
藤尭、友里の報告に、弦十郎は瞠目した。
ギアの不調による出力低下。その原因がギアそのものにはないという事は、彼も確信を持って言いきれる。
フィーネは玩具だと言っていたが、カ・ディンギルを造り上げた彼女が開発したものだ。不備があるとは考えにくい。
しかし、適合係数に原因があるとして、どうやってそんな芸当を行えているのかは、彼にも皆目見当がつかなかった。
「何が起きているッ!?」
ff
「はぁ、はぁ……ようやく片付けたか……ッ!」
時間をかけたものの、ノイズは何とか片付けられた。
全員で円陣を組み、後ろに立つ仲間の背中を守る事に徹する。
尚且つ、ノイズには躯体が完全に炭化するまで攻撃の手を緩めず、隣の仲間が吹き飛ばした破片には可能な限り念入りに攻撃し、トドメを刺しておく。
つまるところ、飽和攻撃。
普段のシンフォギアであれば不要の苦労を強いられながらも、何とかノイズを殲滅する事ができた。
「はぁ、はぁ……にしてもよぉ……ッ!」
「ぜぇ、ぜぇ……制限時間が……いつもより早い……ッ!」
純のRN式のヘッドギアに光るランプが赤に変わっている。
点滅からの強制解除まで、残り少なくなってしまっているらしい。
Model-0の利点は、聖遺物からのエネルギーを特殊素材性のプロテクターに固着させる事で、改良前よりも精神への負担を減らし、制限時間を大きく伸ばした事だ。
更には純のたゆまぬ努力と精神鍛錬により、ルナアタックの頃よりも制限時間はかなり伸びた。
院内
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