戦姫絶唱シンフォギアG
第2楽章〜ネフィリムの目覚め〜
第10節「終焉を望む者、終焉に臨む者」
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「なんだ? ビビってるのか?」
不安げな表情の響を、雪音が笑いながら冷やかす。
「そうじゃないけど、何だか空気が重いような気がして……」
「俺もだ。何か、妙な違和感を感じる」
「大袈裟だっての。バカップル二人して臆病風たぁ、だらしねぇな」
「ところでクリスちゃん、ここ、出るらしいんだけど」
純の一言に、雪音が一瞬?ビクッと肩を跳ねさせる。
「なっ、ななな何が出るって?」
「怪人。この病院の院長、事故に見せかけて患者さんを殺害したらしいんだ。それがきっかけで病院は閉鎖になったんだけど、院長は今でもオペ室に潜んでて、ここに入って来た人達を捕まえては生きたまま解体している……なんて噂が──」
「ひぃっ!? やめろよジュンくん!」
「ごめんごめん。つい、ね?」
後退る雪音に謝る純。
なるほど、雪音はオバケが苦手なのか……覚えておこう。
「静かに。どうやらお出迎えらしい」
角の奥を覗き込んでいた姉さんの声。
その一声で、俺達の表情が一斉に引き締まる。
キュピッ!キュピッ!
キュピッ!キュピッ!
廊下の奥から向かって来るノイズの群れ。
俺達は聖詠を口ずさみながら、一気に飛び出した。
「──Killter Ichaival tron──」
最初に飛び出したのは、両手にアームドギアを構えた雪音だ。
「ばぁ〜んっ♪」
アームドギアの形状はガトリング砲。
インパクトにより、位相差障壁を調律されたノイズの群れに向かって、雪音は発砲し始めた。
「挨拶模様のガトリング! ゴミ箱行きへのデスパーリィー! One, Two, Three 目障りだ──」
〈BILLION MAIDEN〉
銃弾の嵐に吹き飛ぶノイズ達。
しかし、後方から新たに追加出現したノイズが、減らした数を上回りながら迫って来る。
「やっぱり、このノイズはッ!」
「ああ。間違いなく制御されているッ!」
「アタリだな。少なくとも、ウェルの野郎はここに居るッ!」
響、姉さん、純がクリスに続いて先へ進み、俺が一番後ろで生弓矢のアームドギアを展開する。
「立花、爽々波、雪音のカバーだッ! 懐に潜り込ませないように立ち回れッ!」
「はいッ!」
「ったりめぇだッ!」
雪音のボウガンが、姉さんの剣が、純の盾が、響の拳が。
押し寄せるノイズの群れを次々と打ち砕いていく。
このまま行けば押し切れる……そう思った瞬間だった。
「Hyaha!Go to hell!! さぁスーパー懺悔タイム──ッ!?」
なんと、炭化した筈のノイズがゆらりと立ち上がり、更には破損箇所が再生しているではないか。
「こンのおおおおおおおおッ!」
響の拳が、人型ノイズの土手っ腹
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