暁 〜小説投稿サイト〜
曇天に哭く修羅
第二部
笑み
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
に懸ける」


ならばとクリスも鬼札を切った。

彼女が持つ【特質型】と言われる外装の特徴は外装の複数召喚である。

フィールドに出せる限り、そして自分の【魔晄】が保てるギリギリの数を呼び出して自身の周囲を埋め尽くしていく。


災禍ノ軍勢(テンカウントナイツ)ッ!! 大軍招来(アッセンブル)ッ!!」


外装によって構成された軍隊の様相。

彼女が出せる外装の最大数と言えた。

多種多様な武器兵器の群衆だ。

エリザが細剣を突き出し力を解放。


「ゼフィロスエクセリオンッ!! バーストオオオオオォォォォォッ!!!」


深緑の風が巨大な光柱の刃となって真っ直ぐに大気を貫きながら疾走(はし)る。


滅べ、灼熱と輝きに包まれて(スケアリー・ヒート・アルティメイタム)……!!」


クリスの外装が放つエネルギーが集束し、一つの奔流になって最強の一撃を生む。

ぶつかる二つの威力は同等。

しかし性質が明暗を分けた。

レイアに改造されるまでクリスが使えなかった異能は【破壊】と言い、外装の攻撃によって生物以外のあらゆる物質と魔術師の異能を破壊して消滅させることが出来る。

エリザは火力に呑まれていく。


「やるようになったわねクリス……」


彼女は敗北の間際に微笑んだ。
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ