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DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
血統
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んマリー!お兄ちゃんとアルルお姉ちゃんは、とってもお似合いな男女だよねぇ…やっとお兄ちゃんにも彼女が出来るのかな?」
「私アルル様の事、大好きですぅ!是非お兄様の彼女になってほしいですわ?」
今はまだ本人達にその意志はないのだが、外野が勝手に二人の仲を期待している。
「ちょっとリュカ、マリー!あの二人は貴方達と違って、ウブで真面目なんだから、そう言う事言って変に意識させちゃダメよ!見守って行くのが大事なんだからね!」
勝手な夫婦である。


そんな穏やかな雰囲気は、モンスターの襲来により打ち消された!
海のモンスター『マーマン』と『大王イカ』である!
海での戦闘に不慣れなアルル達は、効果的な攻撃をする事が出来ず、ティミーとビアンカがメインで戦う事に!

「大変ですぅ!アルル様達がピンチですわ!お父様、私達もお手伝い致しましょう!」
「いやいや…私達もって…マリーは戦う事なんか出来ないだろ?」
「そんな事ありませんですわ!私、ポピーお姉様に魔法を教わりましたから!」
そう言うとマリーは、敵の群れに向けて両手を翳し魔法を唱えた!
「イオナズン!」
「「「「え!?」」」」

マリーから放たれた魔法は敵陣で大爆発を起こし、モンスターを全て吹き飛ばした!
同時に大量の海水を大量に巻き上げ、巨大な津波を引き起こす!
「げぇ!!」
慌ててリュカはマリーを抱き上げ、手近な柱へとしかみ付く!

「みんなー!何かに捕まれ!津波に飲み込まれるぞー!!!」
リュカの声を聞き、皆が慌てて何かにしがみ付く!
次の瞬間、一行は津波に飲み込まれ揉みくちゃにされた!





「お〜い…みんな無事かー…?」
津波が去り、穏やかさを取り戻した船上で、びしょ濡れのリュカがみんなの無事を確認する。
流石は世界に誇るポルトガ製の船…
あの大波に飲まれても、転覆する事はなかった………が、乗っている人間は別だ!

「私とティミーは無事よ!」
ビアンカが自分とティミーの無事を告げる。
「俺も何とか生きてるぞー!」
「私もです!」
カンダタとアルルが疲れた表情でリュカの前に姿を現す。

「俺は大丈夫だけど、ハツキが気を失ったままだ!」
気絶しているハツキを背負い、ウルフが姿を出した。
「………あれ?エコナは?」
皆が互いを見つめ周囲を見渡す。

「…マジで!?…エコナ、流されちゃった!?ヤベーじゃん!!」
リュカとビアンカの血を引くマリーのイオナズンは、他者の想像を遙かに超える代物で、その影響でエコナは海へと投げ出されてしまった!
今更助ける事も出来ない一行は、沈痛な面持ちのまま、次なる目的地へと船を進めて行く…
今はそれしか出来ないから…




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