第四話 運命
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「なるほど、青のロックマンと赤のロックマンよりは楽しませてくれそうだな…そいつらのようにあっさりとやられないでくれよ?」
「プロメテ…ずるい…私もやる」
鎌を構えてプロメテも臨戦体勢を取り、パンドラも杖を構えて頭部パーツを再び射出した。
「やってみろよイレギュラー…」
少年もホルスターからセイバーを抜くといつでも斬り掛かれるように構えた。
「……き、君…」
「っ…………」
エールの声に反応した少年は振り返らなかったが、殺気がいくらか和らいだ。
「………本当ならここで倒してやりたいけど…今は退かせてもらう」
苦虫を噛み潰したような表情を浮かべるが、少年はエールとジルウェの救出を優先する。
「逃げられると思っているのか?」
「逃げられないとでも?」
セイバーを構えて突撃し、プロメテに斬り掛かる。
プロメテはそれを鎌で受け止めるとセイバーを弾き、少年に斬り掛かるが、少年はチャージしていた拳を地面に叩き付け、その衝撃と閃光でプロメテを弾き飛ばしつつ、セルパン達の目眩ましをする。
少年はエールとジルウェを肩に担ぎ、転がっているモデルXを掴むとこの場を離脱した。
「……いない…」
「チッ、逃げられたか…」
「ふむ、私のモデルVともあの女のライブメタルとも違う謎のライブメタルのロックマンか…だが所詮、私のモデルVの力には及ばん…我々も戻るぞ」
セルパンが消えて、ここに残ったのはプロメテとパンドラ。
「モデルO…そんなライブメタルは存在しない…あの二人以外にライブメタルを作るのは不可能だ。あの男が“アレ”以外のライブメタルを作るとは考えられん…」
「あの男にとっても…想定外のライブメタル…そしてロックマン…」
「ふふふ、面白くなってきたじゃないか……あいつの名前を聞いておくんだったな。まあいい、あいつもこのゲームに参加する以上…俺達は必ず戦う運命にある。」
「ええ…」
意味深な言葉を残しながらプロメテとパンドラもこの場から消えた。
そして少年は気絶している二人を担ぎながらハイウェイを駆け抜ける。
「君は…どうしてエール達を助けてくれたんだい?…知り合いなのかな?」
モデルXは少年に尋ねる。
少年は意識を失う前のエールの声に明らかに反応していたため、モデルXは彼がエール達を知っていることに気付いたのだ。
「……………」
少年はモデルXの問いに答えることなく、ハイウェイを駆けるとガーディアンの地上部隊を発見した。
「エールさんに…ジルウェさん!?」
ボロボロの二人を見て部隊長らしい人物が目を見開く。
二人の知り合いらしい彼を見て少年は安堵の息を吐いて傷に障らないようにゆっくりと地面に
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