第8話 イタリカへ!そして新たな問題
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千堂は堂々と扉を越えてイタリカに入城した。
「誰か今の状況を説明してくれます?」
千堂以外の全員がピニャを見た。
「妾………?」
ネオショッカー州 ネス湖底 ネオショッカー大神殿
ネス湖は日光が当たらないのでバクテリアが育たず、それに伴って魚などの水生生物がいない。
そんな死の湖、ネス湖底にはギリシャ風の神殿が建っていた。
神殿の中をゾル大佐によく似た軍服を纏い、ヤモリの絵が刻印された眼帯をつけた男が大きめの箱を抱えて神殿奥の巨大な魔神像に向かう。
「ネオショッカー大首領様、貴方様のお好きな人間の耳が届きました。今回はゲルダム州産のようです」
魔神像にひざまずくと魔神像の中に眠る自身の主人、B26暗黒星雲から来たドラゴン型巨大宇宙大怪獣 ネオショッカー大首領に報告する。すると像の巨眼が赤く光り、ネオショッカー大首領が反応する。
「ふむ、そこに置いておけ」
ネオショッカー大首領は魔神像から答える。そして男は魔神像に箱ごと供えると「失礼しました。」と神殿から出ていこうとする。
「待て、ゼネラルモンスターよ。異世界には余程の身の程知らずがいるようだな?」
「ええ、帝国の蛮族共はなかなか降伏しようとしませんね。戦力差を理解しているのでしょうか」
「違う!!帝国のことではない!!!」
ネオショッカー大首領に一喝され、ゼネラルモンスターはたじろぐ。
「ゼネラルモンスターよ、余は怒っているのだ……確か日本国とかいったな?彼の民は我らショッカーを相当に侮辱しているそうではないか?」
ゼネラルモンスターは黙って聞く。
「彼の世界のことは工作員を通じて入ってきておる。マスコミが我々のことをどう民衆に伝えているかもな!『恐怖の独裁国家』?『倫理観が欠落した狂人集団』?ふざけておるのか日本は?」
この時、日本のマスコミの反ショッカー報道はピークに達していた。ショッカーが周辺の村々を占領した際は『ショッカー、村民を虐殺!!』、『村民の強制連行!』などとありもしない戦争犯罪を報道していた。これを知ったショッカー外務省はアルヌスを通じて日本政府に抗議して非公式に政府が謝罪したがマスコミ側は報道の自由を盾に一向に変わる気配を見せない。それどころか最近は先程のように誹謗中傷に近い内容を垂れ流していた。
「それに自衛隊はアルヌスから出ず、帝国と積極的に戦おうとしない。
それに奴らが現れたせいで本来とっくに終わっていたはずの帝国戦に大幅な遅れが生じている!」
ショッカーは日本国とは友好ムードを構築することを至上命題とし、日本と日本世界の国々に警戒されないように注意を払っていた。しかし
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