第8話 イタリカへ!そして新たな問題
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に戦闘か何かあった後ですね…どうします?」
「どうしたものか、今日のところはやめておくべきじゃ…」
「却下」
千堂の呟きをレレイが却下する。
「入口は他にもある。ここがだめなら他に回ればいい。センドウ達は待っていてほしい。私が話をつける」
「えっ!?君が?」
「ちょっと待ってレレイ!」
驚く加頭を他所にテュカが割って入る。
「なんでこの街にこだわるの?私達を助けてくれてるこの人達を私達の都合で巻き込んでいいの?」
「だからこそ行く。私達は敵でないと伝える。恩を受けているセンドウ達の評判を落とさないために。」
「……分かった、私も行く。」
そう言うとテュカは矢除けの精霊魔法を唱えて2人は車から降りた。それに続くようにロウリィも降りる。
それを見た千堂もいても立ってもいられなくなり、車から降りた。
「加頭、俺も降りる。なんかあったらこの小隊を頼む」
「分かりました。お気をつけて」
「誰か出てきたぞーーー!!」
市民兵の1人が叫ぶとピニャが高機動車から降りてきたレレイ達に注目する。
「魔導師…あの杖はリンドン派の正魔導師だ。それに金髪のエルフ……一体、何をするつもりなのだ?もし敵だとしたら精霊魔法はやっかいだ。今の内に弓で――!」
しかし、ピニャは彼女らに続いて3人目に降りてきた少女に驚いた。
「あ……あれは…ロウリィ・マーキュリー!!」
「あれが噂の死神ロウリィですか?」
「あぁ以前、国の祭祀で見たことがある」
「ここのミュイ様と変わりませんな」
「あれで齢900を超える化け物だぞ!使徒に魔導師にエルフ……何なんだ?この組み合わせは……本当に敵ならば――」
すぐにピニャは首を降って最悪の可能性を否定する。
(いや、ロウリィ達が盗賊の味方をしていればとっくに街は陥ちているはず…ということは彼らはまだ敵ではない)
周りの者我驚く中、ピニャは扉のついたてを外す。
(何用で来たかは知らぬが敵ではないのなら強引に仲間にするまでだ!!!)
そうしてピニャは勢いよく扉を開けた。
しかしその扉は突然、何かに阻まれてそれ以上開かなくなった。
よく見ると扉のへりを掌が掴んでおり、丈夫な木製であるにもメリメリとめり込んでいる。
「ヒッ!」
ピニャは思わず後ろに後退った。
そして千堂がヌッと姿を現した。後ろにはレレイ、テュカ、ロウリィを連れている。
「お嬢さん、そんな乱暴に扉を開けたら危ないじゃないか……顔にぶつかったらどうする」
そして
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