第8話 イタリカへ!そして新たな問題
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でイタリカが襲われていると聞いてみれば、まさか異世界の敵と戦った連合諸王国軍の敗残兵崩れの盗賊団とは……!!」
ピニャは疲れ果て地面に座り込む市民兵に叱責する。
「お前達!休むのは後だ!盗賊共はまた来るぞ!!3日だ!!3日持ち答えれば妾の騎士団が到着する!!それまで頑張るんだ!!」
それを聞いた市民兵達は疲れ果て死んだような目のまま死体を片付け、柵を補強する。
ピニャはさっきの盗賊の襲撃で破壊された門を直せるかグレイに尋ねる。
「グレイ、どうだ?門の調子は?」
「駄目ですなぁ、いっそのこと材木で塞いで敵が来たら火でもかけますか」
「そうか……グレイ、そなたは休め。妾も館で仮眠をとってくる」
皇帝モルトの5番目の子供であるピニャ・コ・ラーダは側室の子であるが皇位継承権10位を持つ。やんちゃで周りを困らせていた彼女が「騎士団ごっこ」を始めたのは12歳の頃、女優だけの歌劇を見たのがきっかけといわれる。
帝都郊外の使用していない建物で貴族の子女を集めた彼女のごっこ遊びは子供の教育にもいいと回を重ねるごとに親達には好評になり数年後には「訓練」は2ヶ月〜3ヶ月に及ぶようになった。あげくに正規軍教官による本物の軍事教練。
騎士団では自立 規律心 敬愛 愛護 連帯感が育まれ、義理の兄弟姉妹関係を結ぶ儀式さえあって独自の気風が確立されていた。
ピニャが16歳の時の薔薇の咲く頃、男性団員がそのまま軍人への道を進んでいく中、彼女は女性団員を主とする『薔薇騎士団』を設立した。
周囲から儀仗兵のような存在と思われていたがピニャはあくまで実戦を希求。
その騎士団がイタリカへ向かっていた―。
仮眠中のピニャはメイド長に水をかけられて飛び起きた。
「何だ!敵か!?」
「さぁ何とも…。果たして敵か味方か…ともかく東門にてご自身の目でご覧ください」
東門に到着したピニャは扉の覗き窓を通じてそれを見た。
外には千堂達の乗ったショッカーの高機動車が停まっていた。しかし自動車を見たことがないピニャは戸惑う。
「何だあれは?攻城用の木甲車の類か?
前の2台の屋根には長弩があるな……どれも鉄製か?」
「何者だ!?姿を見せろ!!」
城壁の上からノーマが叫んで市民兵達はボウガンを構える。
千堂達は困り果てていた。
避難民達の自立資金を得る為にイタリカに向かい、ショッカーとしてもとにかく異世界の情報が欲しいので偵察のため出向くことになったが状況を最悪そのものであった。
盗賊と戦っていたことなど知らない千堂達でさえ市民兵達の鬼気迫る表情で何が起きたのか察する。
「大歓迎だな……」
「明らか
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