第三話 ガーディアンベース
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いに…沢山の人が傷付くんだよ!?そんなの見てられない!イレギュラーなんか…全部倒してやるんだから!アタシはもう…何も出来ないで後悔したくないの!」
そう言ってブリッジを飛び出し、トランスサーバーのある部屋に向かうエール。
「エール!」
「…後悔したくない…か…」
「ジルウェさん、彼女は…」
「…あいつには同い年で同じ境遇の幼なじみがいたんです。以前司令官に報告した一年前のイレギュラー襲撃でそいつが行方不明になってから、以前よりも喪うことを恐れてるんですよ……俺も行きます。あの時、俺はヴァンを守れなかった。今度こそ守り通すつもりです」
そう言うとジルウェもまたブリッジを飛び出した。
ジルウェはトランスサーバーを使い、エールがいるエリアDへ向かい、モデルZで変身して追い掛けた。
「おい!エール!」
走っているエールの背中を見つけ、声をかけるとエールは足を止めた。
「ジルウェ…アタシは………!」
「………何もしないで後悔するくらいならしてから後悔した方がマシ…」
「え?」
「覚えてるかエール?ヴァンがお前と一緒に俺に引き取られてからあいつが何か無茶する度に言っていた言葉だ」
「うん、覚えてる…」
その度にヴァンは怪我をしたり、危ない目に遭っていたりして、ジルウェを含めた運び屋の年長組に叱られていた。
「…止めても無駄だってのは分かってるよ。お前一人にだけ格好つけさせたりなんかしないさ…ライブメタルが使えようと使えまいと、お前は俺の大切な仲間だ…お前は俺が守る…行くぞ!エール!」
「……うん!」
エールとジルウェがハイウェイを駆け出した。
これが運命の戦いの始まりとなることを知らずに。
そしてガーディアンベースのブリッジでも動きがあった。
「エリアDにエネルギー反応!あの反応です!」
「モニターに映して!」
プレリーの指示により、エネルギー反応のある場所がモニターに映し出される。
そこにはエリアDのハイウェイを高速で駆け抜ける紅の少年がいた。
敵か味方なのか…ブリッジにいる全員が不安そうにモニターに映る少年を見つめるのであった。
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