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戦姫絶唱シンフォギア〜響き交わる伴装者〜
戦姫絶唱シンフォギアG
第1楽章〜黒の装者達〜
第1節「不穏な足音」
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鳥の嘴にも似た突起を展開し、突撃形態となってこちらへ真っ直ぐに向かって来たのだ。

突起部はとても頑丈らしく、クリスのガトリングが全て弾かれていく。

「雪音ッ!手を緩めるなよッ!」

翔はアームドギアにエネルギーを収束させ、特大の一射を放つ。

〈流星射・礫の型〉

クリスからの砲撃に合わせ、翔が放つ矢は連射が効かない代わりに爆発力の高い剛射だ。

避ける間もなく、矢は翼獣型ノイズに直撃する。

しかし、翼獣型ノイズは尚も爆煙を切り裂き、突撃してくる。

「翔くんッ!クリスちゃんッ!」

そこへ響がパワージャッキを引き上げながら、二人の前へと躍り出る。

「うおおおおおおおぉぉぉぉぉッ!!」

跳躍し、翼獣型ノイズの真正面から拳を叩き込む響。

しかし、翼獣型ノイズは響の拳撃さえものとせず、彼女を弾き返した。

だが、翔の剛射が突撃の勢いを殺していた為か、その狙いは列車から逸れて進んでいく。

その隙に響は列車へと着地し、伸縮したパワージャッキから放熱した。

「響ッ!大丈夫か!?」
「うんッ!でもあのノイズ、凄く硬くて……」
「このままじゃ、僕達の攻撃は通せない……か」

残る小型のフライトノイズを倒しながら、純は旋回する翼獣型ノイズを睨む。

(ノイズとは、ただ人を殺す事に終始する単調な行動パターンが原則のはず……。だが、あの動きは目的を遂行すべく制御されたもの……。そんな事が、ソロモンの杖以外で可能なのだろうか?)

翔はアームドギアを構え直し、周囲のノイズを掃討しながら思案していた。

(フィーネもノイズを操る力を持ってはいたが、ソロモンの杖ほど細かい命令は下せなかった筈だ。それに、了子さんからの言葉通りなら……やっぱり、怪しむべきはウェル博士か)

ノイズ達の統率された動きから見ても、この状況は何者かの意図が働いていると見て間違いない。

現在進行形で、ソロモンの杖が使われているとしたら……まず真っ先に怪しむべきは、今日、一番長く杖の近くに居た人間であるウェル博士だ。
ケースの中身は既に空、という可能性が捨てきれない。

だが、今彼を問い詰めれば状況は悪化するだろう。

もしもウェル博士がソロモンの杖を使い、ノイズを操っていると仮定した場合、列車内にノイズを召喚されればひとたまりもない。

(ここは目の前のノイズに集中し、岩国基地への到着を待つべきだな……)

現在の優先順位を省みて、翔は思考を一時中断すると、列車の前方を確認した。

「あん時みたく空を飛べるエクスドライブモードなら、こんな奴らにいちいちおたつくことなんてねーのに……ッ!」
「ッ!!皆!伏せろッ!!」
「「「ん?うわああああああッ!?」」」

翔の声で他の3人は、
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