戦姫絶唱シンフォギアG
第1楽章〜黒の装者達〜
第7節「S2CA」
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そして、少年少女の様子を物陰で窺いながら、ニヤリと歯を見せほくそ笑む、銀髪白コートの男が一人。
「やれやれ……。ルナアタックの英雄も、蓋を開けてみればただのJKってわけですか」
生化学者ジョン・ウェイン・ウェルキンゲトリクス。通称、ウェル博士。
右手に握るソロモンの杖を待機状態に変形させ、彼はゆっくりと非常口から立ち去っていく。
「英雄は涙を流さない。英雄が涙を流す時は、愛する者と死別した時だけで十分ですよ。取るに足らない言葉一つで傷付く英雄が、世界の何処に居るって言うんですかねぇ」
扉を抜け、階段を降り、監視カメラをすり抜けられるルートで集合ポイントへと向かいながら。
誰に聞かせるわけでもないのだが、そんな独り言を呟きながら彼は暗がりを歩き続ける。
「やはり、真の英雄に相応しいのは……くひっ……」
欠けた月に照らされた顔に映されし狂気は、果たして何を呼ぶのか……。
彼の野望が顔を出すのはまだ、この先の話である。
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