第二部
意欲
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も死角は無い。
「これで何の憂いも無いな」
《イリアス・ヴァシレウス・グラディエ》は幼馴染みが無事に5人目の代表となったことを喜び自身の決意を新たにする。
【魔神】にまで至った彼が地位も名誉も捨てて自国イギリスの魔術師と軍隊を相手に暴れ果たそうとした目的。
それを達成する為に。
「私個人の恨みは無い。だが友人のことに関しては許さん。今度こそ跡形も無く消し去ってやる。もはや彼奴以外であろうとも手加減する必要は無いみたいだからな」
目的を達成したところで彼が亡命状態から逃れられるわけではないのだが、そんなことを気にして達成できるような目的ではない。
彼の足下には刺客が倒れている。
銃剣の外装でクリスを狙っていた。
合宿で紫闇から返り討ちにされた人物。
息をしていない。
完全に死んでいた。
「取り敢えず親善試合の当日もクリスを気にかけておいた方が良さそうだ」
自身の願いが成就しても彼女に何か有ったら意味が無いのだから。
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