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ストライクウィッチーズ 流星の白虎と暴れ馬のウサギ
第2部
取り残された者達……。前編
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<?Side>
時は少し遡り、此処はガリアにある港町……ディエップ。
かつてはガリアでも屈指のホタテ漁の盛んな漁港・港町として栄えたディエップだが、ネウロイとの戦いが始まった今現在、その繁栄は見る影も無くなっている。
当時、男気に溢れたホタテ漁師達でにぎわっていた漁港は勿論、その漁師たちの仕事道具にして”相棒”ともいうべく漁船を治す為の造船所も全て埃とサビに覆われ、主を失った漁船や漁業道具が寂しく朽ち果てる時を待っている……。
漁港から離れた町の方に目を向けても、昔は漁師や地元客であふれかえっていた酒場もすっかり廃墟と化した。
その傍にあり、昔は新鮮な獲れたばかりのホタテとガリアが誇る名産のワインに多くの人が舌鼓を打っていたであろうレストランに至っては、もう既に瓦礫の山と化し、奇跡的に残った店の看板だけが空しくもう二度と来ない客を待っている……。
それらの施設に交じってかつては漁師や観光客、それらの施設関係者達で賑わっていたであろうカジノ、ゴルフ場、競馬場、ブティックが寂しく塵に帰るのを待っている。
そして、かつては家主たちの様々な家庭模様を見てきたであろう家々やマンションも、すっかり寂しい風貌を晒すのみとなっている……。
そんな寂しい街と化してしまったディエップの街にどういう訳だか、俺……”ジャック・ネヴィル中佐”を指揮官とするブリタニア陸軍 特殊コマンド部隊『ブリティッシュ・コマンドス』の第2ウィザード大隊に所属するウィザード達並びに、ストライカーユニットを失った陸戦ウィッチ3個小隊が居た……いや、居たと言うのは間違いだ……正しくは”取り残された”だ。
そもそも、ネウロイ勢力下のディエップに来たくて、来たわけじゃない……”任務”だからこそ、此処に来たんだ。
と言うのも、数か月前から、ガリア沖合を航行している各種軍艦や輸送船が謎の攻撃を受け、次々と撃沈される事態が発生。
それらの撃沈された艦船の上空を警戒していた戦闘機隊、ウィッチ隊の報告によると……突如として、空から何か降ってきたと思った矢先には艦船に命中し、凄まじい勢いで船体を真っ二つする程の威力であり、命中こそしなくても至近弾だけでも大型タンカーが上下180度ひっくり返る程だ。
これを重く見た連合軍はガリア上空に対し、偵察機及び偵察機型ストライカー装備のウィッチを派遣し、”少なからずの犠牲を払いながら”も、何とか血まみれになりつつも、生還した偵察機&ウィッチの情報を分析した結果、ガリアはディエップの海岸線沿いに大型の沿岸砲型のネウロイが居て、そのネウロイの砲撃がこの度の艦船の被害の原因である事を突き止めた訳だ。
んで、更に偵察で得た情報を更に事細かく分析した結果、この沿岸砲型ネウロイを中心にし、そ
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