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ストライクウィッチーズ 流星の白虎と暴れ馬のウサギ
第2部
取り残された者達……。前編
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……。
もう何処を見ても、この様な地獄絵図しか広がっていないディエップの海岸において、数少ない正気&戦闘意欲を保っている少数のウィッチ達は指揮官を務めるウィッチの元、何とか戦闘を継続する。
「軍曹、あそこにグレネードを放り込みなさい!副指揮官のフルータ少尉は、どうしたの!?」
「エオナ中尉、フルータ少尉は戦死しました!」
「なんてことなの……っ!!」
部下の軍曹の言葉を前に、指揮官のウィッチが一瞬の動揺を見せた瞬間だった。
彼女の頭を目掛け、ネウロイのビームが直撃。彼女は頭をスイカの様に破裂させながら、絶命した。
「「「っ!!」」」
その様子を目の当たりにしたウィッチ達に動揺が走る中、傍にいた一番階級の高いウィッチは冷静にこう指示を飛ばす。
「全員、落ち着きなさい!指揮官のエオナ中尉、副指揮官のフルータ少尉が戦死!!繰り返します、指揮官のエオナ中尉、フルータ少尉は戦死しました!!!以降の指揮は私、”レタ准尉”が取ります!!!!」
「「「りょ、了解っ!!!」」」
そう言って何とか仲間達にこれ以上の動揺が走る事を止めたレタ准尉だが、彼女はゆっくりと崩れ落ちる様に砲弾痕の中にへたり込みながら、こう呟くのだった……。
「あぁ……神様……、なんでこんな事を私達に押し付けるのですか……?」
上官達が戦死した今、生き残っているウィッチの中で一番階級の高い自分が指揮を執り、この状況を打破しなければならない事は頭の中では分かっているつもりだった……。
だが、頭の中で分かっていたとしても、この悲惨な現実を前に彼女は静かに涙するのだった……。
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