暁 〜小説投稿サイト〜
ストライクウィッチーズ 流星の白虎と暴れ馬のウサギ
第2部
取り残された者達……。前編
[2/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
出せなかったので、事ある度に『不死身扱い』されていたな……。

ま、実際は不死身なんて物じゃなかったがな……ハッ!

っていうか、要救助者を無事に救助し、隊員も負傷こそしていれど、全員生還なんて時点で奇跡みたいな物だ。
救助対象のウィッチやパイロットを見つけても、既に息絶えており、その遺体を抱えて帰還……なんてことは1回や2回にあらず。
別の部隊じゃ、救助に向かった隊員が戦死するなんて事も珍しくなく、最悪の場合は救助部隊丸ごと帰らぬ人に……なんてこともあったぐらいだ。
だからこそ、こういった状況になった場合、救助される側も、救助する側も出来る限り損害を抑えつつ、素早く救助できるように開発したのが、この戦闘救難システムな訳だ。

まぁ……正直、我ながらよくやったものだと感心するよ。
元々、学が無いに等しい頭をフル回転させ、オーバーヒートからの白煙を出しつつ、技術士官として先輩である姉御型に「ちーがーうだーろーっ! 違うだろーォッ!! 違うだろっ!!!」と罵倒……基、愛のムチを受けつつ、何とか完成したのが、このシステム。
本来だったら自分のアイディアが形になった……と言う事で喜ばしいはずなのだが……先に述べたように、今の俺は生憎とクソったれの最低な気分である……。

そんな気分でいっぱいの胸の内を抑えつつ、宮藤から救難システムを受け取った俺はそれを背負うなり、魔力を発動させ、白虎(ホワイトタイガー)の耳を具現化しつつ、P-80のエンジンを始動させる。
「目標は?」
「滑走路の脇……第3倉庫付近の草むらに設置しました」
「OK、じゃあシャーリー達に準備出来たって伝えてきてくれ」
そう飛ばす俺の指示に宮藤は「はい!」と言葉短く返すと、再びリーネの待つジープへと走っていく。
「……はぁ」
その様子を見ながら、俺は本日何度目なのか最早分からないため息をつくのだった……。





……

………



<シャーリーSide>
「えーっと、これで良いんだよな?」
「コマンドの渡したマニュアル通りだと、これであっているみたいだな」
「じゃあ、これつけるよ」
と、いった感じで絵を中心としたマニュアル片手に(シャーリー)とバルクホルンは、ウィーラーに頼まれた事をやっていた。
んで、その頼まれた事って言うのは、ウィーラーが独自に開発した”戦闘救難システム”の試験の手伝いらしい。
ぶっちゃけ私としては、ストライカーの改造の方が楽しいのだが、珍しくウィーラーの頼み事ということもあって、なんか断りず分かったんだよねぇ〜……。

あー、このお礼としてP-80使わせてくれないかなぁ〜……?
ま〜……絶対にアイツ(ウィーラー)との今までの付き合いから推測して、無理だろうけど!

そんな事を心の中
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ