第二話 謎の存在とモデルZ
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ィアンに来れば俺が守ってやれるし、ヴァンの時のようなことは絶対にさせない。それにライブメタルはイレギュラー発生の謎を解く鍵でもあるんだ。」
「…そんなこと…急に言われても分からないよ…」
ライブメタルに選ばれたとかジルウェがガーディアンのメンバーであっても、十年間過ごしてきた運び屋にも自分なりの愛着があるのだ。
いきなり言われても即決出来るわけがない。
「…無理強いをするつもりはない。エール、お前が自分で決めてくれ。俺はこの奥にあるトランスサーバーで、先にガーディアンベースまで戻ってる。お前もすぐに来いよ」
そう言うと、ジルウェはトランスサーバーのある場所まで向かおうとするが、その前に聞きたいことがあった。
「ねえ、ジルウェ」
「何だ?」
「その、ライブメタルに選ばれた人って…ガーディアンに何人かいたりする…のかな…?」
「いや?今のところ…お前と俺だけだな…それがどうかしたのか?」
強いて言えば一年前に行方不明になったヴァンもエールと同じく適合者の最有力候補の一人だったが。
「…その、さっきのジルウェに似たような姿の…アタシくらいの男の子がいたから、あの子もガーディアンなのかなって…」
「モデルZに似た姿……もしかして、途中で追ってきたイレギュラーの数が減ったのは…お前じゃないのか?」
「アタシもちょっと前に来たばかりなんだ…だから多分、あの子がしたんだ」
「そいつがモデルZの言っていた異質な気配の奴か…そいつが倒したイレギュラーからメモリを回収してみるか…正体が分かるかもしれない…エール、お前も気を付けろよ」
ジルウェはそう言うと少年が破壊したらしいイレギュラーの残骸がある場所に向かうのであった。
そしてプレリーからも通信が入った。
『エール、未知のエネルギー反応が消失したようだけど…』
「ジルウェが…あの子が倒したイレギュラーのメモリを回収してくるって…」
『そう…分かったわ。後はトランスサーバーでミッションレポートを選んでミッションの終了をベースに報告してね』
「…ジルウェがアタシ達の傍にいたのは…アタシ達が選ばれし者だったから…なの…?……何かそれって…寂しいな…」
ヴァンもどうやら自分と同じだったような理由だったらしいし、ここにヴァンがいればこの寂しさも和らいだのだろうか?
答えの出ない疑問を胸に抱きながらエールはベースにミッション完了の報告をし、次のガーディアンベースに向かうためのテストを受けることにした。
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