第二話 謎の存在とモデルZ
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れた砲台はなく、後一撃で倒せるのだが、モデルXの力に慣れていない上に実戦慣れもしていないエールでは動き回る的を狙うのは厳しかったが…。
突如、紅がエールの真上を通り過ぎた。
「え?」
紅い何かは太股のホルスターから柄を抜くと紫色の刃が発現し、そのまま輸送機を叩き斬った。
両断された輸送機は半分がそれぞれ別方向に落下していき、爆散した。
「…………」
「この気配…エール、気を付けて…ただ者じゃない…エール?」
モデルXが目の前にいる存在の異質さに気付き、エールに警戒を促すが、エールは目の前の存在が放つ雰囲気に懐かしさを感じていた。
体つきからして男で、年齢はエールと同じくらいか…紅いアーマーの少年はセイバーをホルスターに戻し、ある方向を見遣るとモデルXと同じダッシュ移動でこの場を去った。
「あ、待って!」
手を伸ばしながら叫ぶが、少年は振り返ることなくいなくなってしまった。
「…行っちゃった……」
「知り合い、なのかい?」
「分からない…でも……」
モデルXの問いにエールは答えられなかったが、少年の放つ気配は異質さはあれど、イレギュラーのような恐ろしいものではなく、どこか優しさを感じさせた。
「あの感じ…どこかで…」
「どうやら、ライブメタルに触れたようだなエール」
「え?」
聞き慣れた声に振り返ると、先程の少年よりも明るい赤のアーマーを纏っている青年の姿。
「…あいつがモデルXに選ばれた奴か…」
「…そうさ、モデルZ。俺の大切な後輩だ」
変身を解除し、赤のライブメタルと共にエールに歩み寄るジルウェ。
「エール…モデルZが異質な気配を感じると言うから急いで来てみたら…どうやら、お前もライブメタルに認められたようだな」
「…ジルウェ!それにそのライブメタルは…!一体何がどうなってるの?」
色々なことが起きすぎて混乱しているエールにジルウェは優しく説明を始めた。
「こいつは俺の相棒…ライブメタル・モデルZさ…黙っていて悪かったな、実は俺もガーディアンのメンバーなんだ。ライブメタルで変身出来るのは俺達のようなライブメタルに認められた者だけ……その力を狙っている奴らから、お前と……そして…ヴァンを守るのが、俺の使命だったのさ…結局ヴァンは守れなかったけどな」
自嘲するようにジルウェが言うと、エールはジルウェの言葉に引っ掛かりを覚えた。
「アタシとヴァンが選ばれた者…?」
「騙すつもりはなかった…一年前のヴァンの件もあったから、話すタイミングが見つからなかったんだ…あの人から依頼を受けた時、良い機会だと思ってな。この依頼が終わったら全部話すつもりだったんだ。エール…俺と一緒にガーディアンに来ないか?ガーデ
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