始まりから夏休みまで
☆ゲームからやってきた彼女は想像以上にドスケベだった話
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「葛飾…北斎…!?」
「ああその通りサ。ますたあ殿の大好きな葛飾北斎だ。」
そういい、彼女は尻餅をついている僕にぐいと顔を近付けてきた。
近い。
「…。」
「ふぅん…ほほう。」
何やら頷きながら僕の顔をじっと見つめている。
「中々の美人だ。こいつァここに来て正解だったナ!」
と、彼女もとい北斎ちゃんは豪快に笑った。
「び、美人なんて僕は…」
やめてほしい。
僕が美人ならこの世の全員美人だ。
それにこの顔はコンプレックスなんだ。
だって、
「前髪で隠すにゃ勿体ねぇ。最初見たときは女かと思ったが、こりゃびっくりだ。」
女顔、というのだろうか。
僕の顔は中性的で、過去に何度か女性と間違われた事だってある。
間違われるたびに恥をかき、また小中と続けていじめられた。
それを隠すために前髪を伸ばし、顔の右半分は見えないようにもしているのだが、髪を伸ばしてしまったせいで余計にそう見られる。
それに、
「…っ!」
肩をがしっと掴まれ、そこからすぅっと腕を触っていく北斎と名乗る女性。
「腕もほっそりしてる。身体付きも華奢で、肌も陶器みたいに真っ白だ。」
筋肉はなく、痩せ気味のひょろっとした身体。
男性とは思えないその身体付きも、より女性っぽく見えることに拍車をかけていた。
彼女は、そんなコンプレックスだらけの僕の身体をじっくりと触ってくる。
「や、やめてください!!」
彼女を突き放そうとする。
だが、
「ん…んむぅっ!?」
それよりも先に彼女は僕の頭を両手でがっちりおさえると、そのまま押さえつけて唇を重ねた。
いわば、キスだ。
「ん…むっ?ちゅうぅ…っ?」
彼女の舌が、僕の中に入り込んでくる。
今まで体験したことのない人肌の甘い感触。
それが、僕の口内を少しずつ侵していく。
「ま、まってくりゃは…あっ…」
喋ろうとしても舌を絡ませてくる。
彼女の唾液がはいってくるたび、なんとかしなきゃと思うもそんな考えも次第に麻痺してくる。
頭が、考えることを拒否する。
「やめ…やめて…」
「やめてやめてとか言っときながら、こっちは断然やる気じゃないか?ナァ、ますたあ殿。」
唇を離し、彼女は僕の顔を掴んでいた片手を下半身に添える。
ズボンにテントを張っているぺニスを、彼女はすっと指でなぞった。
「ん…っ。」
「我慢してんのかい?その顔も素敵だ。ホラ、もっとおれに見せとくれヨ。」
彼女は悪戯っぽく笑うと、ズボン越しに僕のモノを指先でさわさわとくすぐる。
はじめてこんなところを触られる感触。それはとてももどかしい。
「切なそうなその表情…絵に描いておさめたいくらい魅力的だァ…?」
自
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