第一話 モデルX
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威張ってるのかな…?」
「驚きました…その様子だと…ライブメタルを使いましたね?でも無事に届けてくれたようでホッとしました」
「あれ?ジルウェは?もう一人の運び屋はまだこっちには着いてないの?」
辺りを見回してもジルウェの姿が無ければ、ここに来た形跡もない。
「いえ、ここにきたのはあなただけですけど…」
老人が答えた次の瞬間、救護班からの通信が入った。
『こちら救護班!仲間を発見しました!怪我人を保護した後、ガーディアンベースへ帰還します』
「待って下さい、もう一人の運び屋が行方不明のようです。そちらで何か確認出来ませんか?」
『…あれは…!隣のエリアから煙が上がっています!隣のエリアで何者かが襲われているようです!』
「…そんな…ジルウェ…!?」
それを聞いたエールは自分が使っているモデルXの力を思い出し、ジルウェを助けに向かおうとする。
「…悪いけど このライブメタル、もう少し借りていくよ!ジルウェを助けにいかないと…!」
「何ですって!?あなたも、ライブメタルもこれ以上危険な目に遭わせるわけには…!」
「何さ!荷物さえ届けばジルウェがイレギュラーにやられてもいいっていうの!?」
「で、ですが…!」
エールと老人の口論を止めたのは向こうで保護されているプレリーであった。
『待って!フルーブ!エールを行かせてあげて!』
「プレリーさん!?」
フルーブと呼ばれた老人はプレリーの言葉に慌てるが、プレリーは言葉を続ける。
『大丈夫よ、フルーブ。彼女ならイレギュラーとも戦えるわ…エール、あなたはあの時、出会ったばかりの私を助けてくれた…あなたのその勇気を信じるわ。ガーディアンベースへは私が話を通すから…あなたの大切な人を助けてあげて』
「…ありがとう、プレリー」
それを聞いたフルーブも説得を諦め、エールのサポートをすることにした。
「…仕方ありませんね…では、私達であなたのサポートをします。ご存知かもしれませんが、このトランスサーバーはこの国のあちこちにあります。これを使えばミッションの確認が出来るのですよ…ベースのオペレーターからミッションの発令を受けました。現在、あなたに出されているミッションは二つです。ミッションの一つは行方不明になったもう一人の運び屋の捜索、一つはガーディアンベースへの転送許可を貰うテストのようなものです。二つのミッションをこなして、ライブメタルをベースまで届けてくれればあなた方“運び屋”への依頼は完了ということになります。」
「十年前…イレギュラーに襲われたアタシ達を助けてくれたのはジルウェだった…今度はアタシがあの人を助けるんだ!待ってて!ジルウェ!……もう、何も出来ないで後悔なんかしたくないから…
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