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ロックマンZXO〜破壊神のロックマン〜
第一話 モデルX
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構えて連射する。

エールは戦いの経験は皆無だが、モデルXのサポートがあるために弱いメカニロイドなら問題もなく戦える。

「当ったれーっ!」

最大までチャージしたバスターから二発の光弾が発射され、目の前を塞ぐメカニロイドを粉砕していく。

これがモデルXの最大の特徴であるダブルチャージ。

威力の高いチャージバスターを連続で発射して、敵に大ダメージを与えることが出来る。

バスターで弾幕を張りつつ、ダッシュによる高速移動を駆使して突き進むと合流ポイント付近に到達した。

次の瞬間、再び蛇型のメカニロイドが姿を現す。

「来た…こいつを倒さないと助けを呼べない…」

「大丈夫だよ…あのメカニロイドはどうやら頭部が弱点のようだ。頭部を集中して狙えば充分勝てる」

「うん……(母さん…ヴァン…アタシに力を貸して…!)」

モデルXの言葉に勇気を出してエールは戦いに挑む。

メカニロイドは大型なだけあり、パワーは相当なものだ。

一撃でも受ければ小柄なエールはひとたまりもないだろう。

しかし小柄でダッシュによる高速移動を使えるエールに大振りな攻撃は当たらず、動きを止めた直後にダブルチャージバスターでダメージを受ける。

尻尾による攻撃とそれによる石の礫、そして口から発射される弾にさえ気を付ければ回避は容易である。

「これで終わりよ!」

ダブルチャージバスターを何度も頭部に受けたことで亀裂が入り、煙が噴き出ている。

とどめのダブルチャージバスターを頭部に叩き込むと、頭部が爆発して沈黙した。

「何とか…倒せた…確かモデルXって言ったっけ…?何でアタシを助けたのさ?」

「人の命を救うのに理由なんて要るのかい?君だって会ったばかりのあの女の子を助けようとしたじゃないか。僕は君の勇気に力を貸しただけだよ」

「…力…か、そうだよね…あなたのおかげで助かったよ…勇気だけじゃ、誰も助けられないもんね…」

「……?」

エールの言葉に不思議そうにするモデルX。

もし彼が人間かレプリロイドなら首を傾げているだろう。

「…合流ポイントは、この先だっけ?さ、行こう」

モデルXに伝えると、先にあるトランスサーバーのある扉を潜ると、ガーディアンのメンバーらしき人々がいた。

エールが入ってきたことに気付き、ガーディアン達の視線が向けられる。

「依頼を受けた“運び屋”の者よ、荷物を持ってきたわ。向こうで プレリーっていう女の子が助けを待ってるの、行ってあげて」

「何だって!?おい、みんな!プレリー様達の救助に行くぞ!」

プレリー達の救助のために小柄な老人レプリロイドを除いた全員が向かっていく。

「プレリー…様?あの子、ガーディアンじゃそんなに
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