暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンZXO〜破壊神のロックマン〜
第一話 モデルX
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から逃げるの!あいつの狙いはあの荷物よ!あんな物を持って逃げたら、追って来るに決まってる!」

「……嫌…!…ライブメタルは…誰にも渡さない…!」

エールがプレリーに駆け寄って逃げるように促すものの、プレリーはそれを拒否する。

「馬鹿言わないで!あのライブメタルっていうのがそんなに大事だって言うの!?」

「だって…あれは…お姉ちゃんが…あれはお姉ちゃんが私達に残した…大切な物だから…!」

それを聞いたエールはプレリーを庇おうとして前に出た。

幼なじみの彼も今の自分と同じ立場ならきっと、もう後悔したくないと言いながらこうするだろう。

「……もうっ!首を突っ込むなって言われたけど…!こんなの 放っておけるわけないじゃない!でも…どうすれば…!」

「…大丈夫、僕が力を貸してあげる…適合者確認、R.O.C.K.システム起動開始」

石が光を放ちながら浮かんだかと思えば、石はエールに向かっていき、エールの体を光が包み込む。

次の瞬間にはエールの姿は変わっており、青いアーマーに赤いクリスタルが填められているヘルメット、そして右腕が変形した武器…Xバスターが特徴の姿となっていた。

そして無意識にチャージされていたバスターを構え、チャージバスターを命中させると、ダメージを受けて怯んだメカニロイドはこの場から逃走する。

「はあっ…はあっ…!アタシの体…どうしちゃったの?ライブメタルのせい…!?」

メカニロイドは追い払えたものの、自身の体の変化に戸惑うエール。

「恐れないで……僕はライブメタル・モデルX…」

「モデル…X…?ライブメタルが、アタシの中で喋ってる!」

「このままじゃ、あの女の子を戦いに巻き込んでしまう…ここを 離れるんだ…君と僕が力を合わせれば…奴らと戦える!」

「………!」

「…変身した……!?この人がライブメタルに選ばれたというの…!?」

プレリーはエールの変化を見て、彼女がライブメタルに選ばれたことを悟った。

「とにかくこのライブメタルを合流ポイントまで持っていけばいいんでしょ!?危ないからあなたはここでじっとしてて!…こんなことまでさせて…後で追加料金、毟り取ってやるんだから!」

「ま、待って!…助けてくれてありがとう……私の名前はプレリー…!」

愚痴を言いながら駆け出したエールを呼び止め、感謝と自己紹介をしてきたプレリーにエールも笑う。

「…ハハッ、アタシはエール…!“運び屋”のエールっていうの、待ってて…今、助けを呼んでくる…!」

「…うん…気をつけて…エール!」

エールはプレリー達から離れて合流ポイントに向かう。

イレギュラー化したメカニロイドがエールに向かってくるのを見て攻撃を回避しつつ、バスターを
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