第一話 モデルX
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ラーからの攻撃は増していく一方。
「くっ、エール…無事でいてくれよ…!」
ジルウェはイレギュラーから逃走し、イレギュラーもまたジルウェを追い掛けた。
少し離れた場所で顔以外を布で覆った人物がエール達がいた場所に振り返った。
次の瞬間、胸を手で押さえながら上を見上げる。
「っ………まさか」
その人物は布を取り払う。
腰にまで届く金髪に真紅のアーマーに逆三角形のクリスタルが填められているヘルメット、そして翡翠色の瞳が特徴の少年。
少年は残像を残しながら森を駆け抜けた。
そして崖から転落したエールは意識を失っていたものの、意識を取り戻すと痛む体を擦りながら起き上がる。
「うっ…うう…!い…たた…随分落ちちゃったな…」
起き上がると、ジルウェから通信が入った。
『エール!大丈夫か!?依頼の荷物がお前の近くに落ちてるはずだ!そこから見えるか!?』
「…あれかな…?」
周囲を見渡すと、それらしい物を見つけた。
それは青を基調とした石で、エールはそれに近付く。
『いいか、お前は荷物を回収したらその先にあるガーディアンとの合流ポイントに行くんだ!俺もこいつらを撒いたらそっちに向かう!それまで荷物を頼んだぞ!』
ジルウェとの通信が切れると、エールはジルウェの身を案じながらも石を回収して合流ポイントに向かおうとするが、その直前に武装した集団と出会す。
「誰だ!?こんな所で何をしている!?」
突然バスターを向けられたエールは慌てる。
「ま、待ってよ!アタシはその荷物に用があるだけなんだって」
「みんな、銃を下ろして」
エールが相手に事情を説明しようとした時、良く通る少女の声が聞こえたかと思えば、長い金髪の桃色の制服を纏ったレプリロイドの少女が前に出た。
見た目はエールと同じか少し上くらいか。
「もしかして…運び屋の方ですか…?」
「うん、そうだけど…あなた達がガーディアンなの?」
「ええ…遠くで爆発が聞こえたので様子を 見にきたのですが…」
取り敢えず事情を話そうとエールが口を開いた時、突如大型の蛇型のメカニロイドが出現した。
「な、何だこいつは!?」
「蛇のメカニロイド…!こいつもさっきのイレギュラーの仲間!?」
「プレリーさん!ここは危険です!早くそれを…ライブメタルを持って逃げて下さい!」
武装したガーディアンのメンバーがメカニロイドをバスターで攻撃するが、頑強な装甲には傷一つ付かず、逆に弾き飛ばされて返り討ちにされてしまう。
「ぐあああっ!」
「み、みんな!」
プレリーと呼ばれた少女は倒れた仲間に駆け寄る。
「は…早く…ライブメタルを…」
「早く立って!ここ
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