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ロックマンZXO〜破壊神のロックマン〜
第一話 モデルX
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たのに、運び屋の仲間達と共通の過去を持つヴァンや慕っているジルウェとの九年間で漸く生来の明るさを取り戻していた時に幼なじみのヴァンが自分を庇って目の前で行方不明になった。

塞ぎ込んでいたエールをジルウェと仲間達が支えてくれたことで何とか立ち直ることが出来た。

ジルウェも自分を慕ってくれた後輩であったヴァンのことを思い出したのか端正な顔立ちが悲しげに歪んだものの、エールの頭を優しく撫でた。
 
「辛いのは分かるが…そんな顔してても、お前の母さんもヴァンも喜んでくれないぞ?二人は命懸けでお前を守ったんだ。お前が悲しそうにしてるより、楽しく笑ってる方がずっと嬉しいに決まってる。お前だって普通にしてればそこそこいけるんだ。知ってるか?報告のついでにヴァンから聞いたんだけどお前、結構客には評判良いんだぞ?」

「ちょっ…!ジルウェ!?そこそこって何さ!そこそこって!大体ヴァンも余計なことを…」

「はははっ、行くぞ、依頼主は先に合流ポイントへ向かったそうだ。」

元気な反応を返したことにジルウェは安堵しつつも、仕事を再開し、二人は停車させている自分のバイクの元に向かった。

「…ねえ、ジルウェ。依頼主のガーディアンって一体何者なの?運んでる荷物の中身は何も聞かされていないしさ」

「ガーディアンってのは、イレギュラーと戦うために集まった連中のことさ。各地を転々としながらイレギュラー出現の原因を調べているらしい…荷物のことは…余計な詮索はするな、どうせヤバい物に決まってる。厄介事に首を突っ込むのは止めておけ」

「分かった…でも最近、イレギュラーの数が減ったよね…今日もアタシ達が通る場所でイレギュラーの残骸が沢山あったし」

「そりゃあ…一年前にアウターとは言えインナーの近くでイレギュラーが出たんだ。セルパン・カンパニーの警備隊もようやく本腰を入れたのかもな」

エールの疑問は当然ジルウェも抱いていたものの、一年前にインナーの近くでイレギュラーが現れたことでセルパン・カンパニーも警備の範囲を広げたのかもしれないと予想していた。

二人がバイクに乗り込もうとした時、バスターの光弾がバイクに直撃した。

咄嗟にバイクに身を隠す二人。

「な…何!?」

「こいつら…イレギュラーか!もしかして生き残りの奴らか!?うわっ!」

ジルウェのバイクに弾が当たり、煙が噴き出る。

そしてイレギュラーの攻撃はバイクに集中していき、そのことに気付いたジルウェはイレギュラーの狙いを悟る。
 
「まさか…俺達の荷物を狙ってるのか!?」

次の瞬間にエールのバイクが攻撃を受け、爆風でエールが崖下に転落する。

「きゃああああぁぁぁぁ!」

「エールッ!」

転落していくエールにジルウェは叫ぶが、イレギュ
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