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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
無印編
第28話:狂宴の幕開け
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のは存在しない。そういう連中だ。
だからこそ、透とクリスの関係がイマイチ理解できなかった。
──あれ? もしかしてあの透ってジェネシスと関係切れてる?──
不意にその可能性に行きつく颯人だが、現時点で正解を知る術はない。知りたいのであれば、何らかの方法で彼と接触するしかなかった。
その方法を考え、右手を顎に当てて人差し指で顎を叩く颯人。そんな彼のこめかみを、徐に奏がデコピンして思考を中断させた。
「……何すんだよ?」
「今はそこまで難しく考えても仕方ないだろ? 大事なのは次の移送任務でクリスやノイズだけでなく、そのジェネシスって奴らが襲撃掛けてくるかもしれないって話だ。違うか?」
「あ〜……まぁ、そうだな」
「だろ? ならさ、今はとにかくそっちに備えようや。そうだろ、旦那?」
奏の言う通り、今大事なのはデュランダルの移送任務であり、透含めたジェネシスと言う組織に於ける不審な点を云々する時ではない。重要なのはデュランダルの護送そのものだ。
颯人の口から語られたジェネシスと言う組織が想像以上に驚異的だったのでうっかりしていた。その事に弦十郎は思わず苦笑を浮かべる。
「奏の言う通りだ。敵は強力かもしれないが、それでも俺達はやり遂げねばならない。了子君!」
「デュランダルの予定移送日時は、明朝0500。詳細はこのメモリーチップに記載されてます。皆、開始までに目を通しておいてね」
「いいか、あまり時間は無いぞ! 各自持ち場へ付いて準備を進めるんだ!」
弦十郎の言葉を合図に、ミーティングは終了。この場は解散と言う流れになった。
朔也達銃後の者は明日の移送任務の為の情報の整理などに向かい、その一方で颯人など戦闘で活躍する3人は明日の移送任務中に発生するだろう敵からの襲撃に万全に備える為に体を休める事となる。
颯人などは真っ先に立ち上がり、ブリーフィングルームを後にしようとする。
その際、彼はドアの前で振り向き奏に声を掛けた。
「あ、そうそう奏?」
「ん?」
「作戦開始前に身の周りの物をチェックしといた方が良いぜ。失せ物とか忘れ物が無いようにな」
「…………そいつは一体どう言う──」
「そうだ、おっちゃん! 後でちょっとだけ時間作っといてもらえるかい? そんなに長い時間は取らねえからよ」
「ん? まぁそれくらいなら……」
「頼んだぜ。じゃぁな!」
それだけ言って颯人はその場を去っていった。
後に残された奏は、彼が出ていった後急いで自身の身の回りをチェックした。
彼女は気付いたのだ。自分に最後の言葉を掛ける瞬間、明らかに颯人の声色が変化したことに。
──あれは颯人が何か仕掛けた時の声だッ!!──
奏は絶対颯人が何かをしたと確信
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