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麗しのヴァンパイア
第二百三十四話

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             第二百三十四話  美樹の嫌いなもの
 美樹はビルガーとファルケンに自分の嫌いな食べものについて話した。
「私刺激が強いのはね」
「駄目ですか」
「そうなのですか」
「うん、どうも」
 こう言うのだった。
「私は」
「ですが生姜や大蒜、葱はです」
「こうした食べものは刺激が強いですが」
「それでも健康によくてです」
「風邪にもいいです」
「だからです」
「風邪に気をつけるならです」 
 ビルガーとファルケンは主に話した。
「こうしたものを食べるといいです」
「ですから」
「刺激が強いからといってもです」
「食べるといいです」
「そうよね、けれどね」 
 それでもとだ、美樹は自分の使い魔達に答えた。
「刺激が強いものは」
「そうですか」
「どうしてもですか」
「ええ、生姜とか大蒜はね」
 次に使い魔達が挙げた食べものの話をした。
「別に気にならなかったけれど」
「そうですか」
「特にですか」
「葱もね」
 この野菜もというのだ。
「別にね」
「それはお料理の仕方では」
「それによるのでは」
「そうなのね」
「はい、ですから」
「それ次第では」
「そうなのね、そういえばお母さんは」
 美樹はここで気付いた。
「こうしたもの生で出したことはないわね」
「そうですね、そういえば」
「そうしたことはなかったですね」
「ええ、どうしてかしら」
 美樹はここで疑問に思って言った。
「お葱はおうどんとかラーメンの時は細かく刻んで生で入れてるけれど」
「それでもですね」
「気になりますね」
「だから聞いてみるわね」
 母にというのだ、こう言ってだった。
 美樹は夕食の時に母に聞いて見ることを決めた、そのうえで今は学校の授業の予習と復習に励むのだった。


第二百三十四話   完


                 2020・2・6
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