第十一幕その八
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「昼の世界になるかな」
「夜ではないね」
「そちらの世界ではないね」
「そう、ラー神の補佐役だからね、目の一つは月を示しているけれど」
それでもというのです。
「基本はそうだね」
「お昼だね」
「貴方の世界は」
「そうなるね、けれどどちらの世界にもいられる」
お昼も夜もというのです。
「そうした人もオズの国にはいるね」
「そういうことだね」
「僕達みたいにね」
こう言うのでした、そしてです。
かかしと樵は踊っていきます、グリンダはそんな彼等を見ながら敷きものの上に座ってワインを飲んでいますが。
そこにイシス女神が来てこんなことを言ってきました。
「また新しい魔法を生み出したそうね」
「ええ、この前ね」
グリンダはイシス女神にワインが入った杯を差し出しながら応えました。
「魔法使いさんと一緒にね」
「そうよね」
「今度披露していいかしら」
「お願いするわ」
これがイシス女神の返事でした。
「私もね」
「そうよね」
「そう、そしてね」
それでというのです。
「最近魔法使いさんの魔法はマジックの要素が以前より増えているわ」
「手品ね」
「そうなの、今だってね」
見れば魔法使いはセト神やトト神、アヌビス神達に手品を披露しています、その腕前は以前より凄くなっています。
「見事でしょ」
「ええ、いい腕前ね」
「見ての通りね」
まさにというのです。
「あの人は元々手品師だったし」
「最初からマジックは東医だったわね」
「それで最近特にね」
「マジックになってきたのね」
「だから私もね」
グリンダもというのです。
「マジックでね」
「新しい魔法を身に着けていっているのね」
「そうなの」
実際にというのです。
「これも面白いわよ」
「じゃあ貴女の新しいマジックも」
「手品よ、手を身体から離してね」
そうしてというのです。
「自由に動かせるのね」
「そうした魔法なのね」
「そう、私の新しい魔法はね」
「確かにマジックみたいね」
イシス女神が聞いてもです。
「それだと」
「そうでしょ」
「これからはそうした魔法もね」
「身に着けていくのね」
「そうしていくわ。魔法使いさんと一緒に研究をしていってね」
それでというのです。
「私もね」
「成程ね」
「それとね」
「それと?」
「外の世界ではね」
そこはといいますと。
「イリュージョンがあって」
「それも手品だったわね」
「そう、マジックよ」
「そうよね」
「何でも日本で凄く奇麗な女の人が得意で」
それでというのです。
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